妊娠おめでとうございます! 妊娠五ヶ月目の最初の戌の日に腹帯を巻く習慣がありますが、腹帯としても出産後の抱っこひもとしても使えるものがあります。へこおび(兵児帯)と言います。ご存じですか? へこおびは抱っこ紐として3歳まで使えます。出産準備品も兼ねることができますよ!

この記事では、へこおびを腹帯として使うやり方とメリットをご紹介します。出産後に使えなくなる腹巻きや骨盤ベルトを買うより安いし、いろいろなデザインから選べます。一石二鳥です!

腹帯・へこおびとは

○腹帯

腹帯は妊婦さんの安産を祈願し、また、おなかを冷やさず重くなったおなかを支える目的で巻くものです。昔はさらしを巻いていましたが、昭和の後期には腹巻き型も登場し、平成には骨盤を締めるものまででてきました。
お医者さんや助産師さんによってはやらなくてもいいと言ったり、ぜったいに必要! などと意見が分かれますが、伝統はともかく、どの文化圏でも妊娠後期には重くなったおなかを支えるための、同じような風習があります。

画像出典:https://www.aleahstander.com/

○へこおび(兵児帯)

兵児帯はもともとは着物を着るときに使っていた柔らかい帯です。主に男性用の帯ですが、昔はおんぶするのにも流用していました。着物の兵児帯は普通、絹でできているため育児用品には向きません。
そこで、北極しろくま堂では抱っこにも使えるように幅と長さを見直し、お洗濯が簡単なように綿で作って「へこおび」として2003年から販売しています。

兵児帯で抱っこされる赤ちゃん
抱っこもおんぶもできるへこおび

へこおびを腹帯として使う方法

へこおびも腹帯も同じくらいの長さと幅なので、両方の用途に使うことができます。妊娠中だけ使ってあとは用なしになるより、その後も抱っこひもとして使った方が地球とお財布に優しいというものです。

使い方はとっても簡単。助産師さんに巻いてもらう本格的なやり方もできますが、こちらはとても簡単ですよ。

https://youtu.be/DauuzdggG-c

こうしてへこおびを妊娠中から使っていると、出産後には布が柔らかくなっていて最初からとても使い心地がよいのです。
なにより、無駄な買い物をしなくても良いというのはメリットですし、こんなに素敵な腹帯はそうそうありません。

下の写真は一部ベビーラップも使っていますが、分量が増えるだけで同じように使えます。ただし、ベビーラップを腹帯として使うには少しボリューミーかもしれません。

腹帯の巻きつけ方(簡単な方法)
へこおびを使って腹帯にする

腹帯・抱っこ・おんぶに使えるへこおびはこちら

妊婦さんにはずっと使っていただきたい「へこおび」です。妊娠から子育てまでの伴走者、戦友のような、よい相棒になります。

北極しろくま堂では、抱き方やおぶい方(おんぶは生後4カ月ごろからできます)のフォローアップも丁寧にひとりずつ対応しております。どうぞ安心してお買い求めくださいね!
へこおびの商品ページこちらです。

○厚手のへこおび:ホールド感が抜群
迷ったら厚手を購入しておくと良いと思います。赤ちゃんは重くなることはあっても、軽くなることはないので、はじめからホールド感で選んでおくとあとあとがラクです。
ポーランドのLennyLamb社とのコラボへこおびは毎回大人気なので、興味がある方はインスタをチェックしてみてくださいね。

厚手へこおびを腹帯メインにすると少しボリューミーかもしれませんが、妊娠後期が冬季節の方は問題ないでしょう。綿以外のシルクやウールの混紡、麻100%の商品も登場します。コラボへこおびは毎回争奪戦になりがちです…。

○中厚のへこおび:一番人気
持ち運びもしやすく、ホールド感もそこそこある中厚は万能選手です。
ジャカード織ではないけれども、日本国内で丁寧に織られた生地は赤ちゃんと親のことをよく考えて製織しています。男性にも使いやすい色も揃っており、パートナーとも共有しやすいでしょう。

へこおびのおんぶ

○薄手のへこおび:持ち運びしやすく、すぐ乾く!
北極しろくま堂が得意とするしじら織りは抱っこひものために強さや通気性を考えて織っています。すぐに乾いてくれるのは、子育てでバタバタしているときにとても助かります。
コンパクトに折り畳めるので、ベビーカーや他の抱っこひもとの併用にも向きます。新生児ちゃんでもラクラク。
腹帯として利用するなら、もっとも使いやすい薄さなので、まずこれを腹帯兼用にしておけば、出産後は十分活躍するでしょう。数ヶ月後に赤ちゃんが重くなってきたら、厚手をもう1本使うか、他の抱っこ紐やおんぶ紐に移行すると無駄がありません。もちろん、この兵児帯でもおんぶができますよ!

しじら織りのへこおびの中には、その特性を活かして「注染染め」で作ったものもあります。こんな素敵な腹帯&抱っこひもを妊娠中から使えるなんて気分があがりますね! 注染のへこおびはお子様の浴衣の帯や大人用の普段着の着物にも使えます。

今の商品ラインナップはこちらからみていただけます。動画でご紹介していたUmiのいえでも購入できますよ。

まとめ

いろいろな柄が選べて妊娠中から三歳まで使えるへこおび。その後は防災袋にいれておけば、いざという時にも役立ちます。おんぶをしなくなっても、未就学児の避難はおんぶが良いといわれているのです。また、推奨している使い方ではありませんが、高齢者もおんぶして避難することができます。へこおびは万能選手なんですよ。
メリットいっぱいのへこおび、ぜひ使ってみてくださいね!