2006年から2018年まで,アメリカで"International Babywearing Conference (IBC)"というものが2年ごとに,計7回開かれました。店主の園田はそのうち5回に参加しています。このReportは「店主の日記」という過去のブログに書いたものを再編集したものです。この記事は現地到着まで。

IBCについてはさまざまなところでレポートがあがっているとは思いますが,古くなったものはどんどん見つけられなくなっているので,記録として残しておくのも私(園田)の仕事だと思っています。Babywearing(だっことおんぶ)がどのように欧米にひろがっていったのかを後世の人たちが検証するひとつの材料となれば幸いです。再編集は2021年初夏,開催の15年後です。

出発まで(子連れでアメリカ)

カンファレンスに参加するため,2006年8月2日にアメリカに出発しました。子ども3人連れての訪米,大人は私一人です。
出発前日にアメリカ人で静岡在住のJさんにアメリカでのネットの使い方を聞きにいきました。そうしたら
「ホテルでネットが使えないってことはないと思う。ホテルの案内にワイヤレスって書いてなかったって? アメリカじゃあネットにつなげられるのは普通のことだから書いてないんだと思うよ。トイレありますなんて書いてないでしょ」
ということだったので、安心して出かけました。
そしたら、滞在中に私はかなり厳しい状況におかれてしまいました。詳細は後ほど。

で、まあとにかく出発。スーツケース1個、子ども3人各自肩に掛けられる荷物1個。手荷物はそのまま機内持ち込み用。朝8時45分に家を出ました。

品川駅で成田エクスプレスを待つ間にすでに子どもたちは飽き始めました。ああ・・・。飛行機に乗るまでにまだ5時間くらいある。品川で騒いでいてはいけないのだ。
なんとか成田空港に着き、即刻チェックインして出国手続きも済ませる。中にあるキッズスペースでたくさん遊ばせる作戦。それで疲れさせて機内では寝てもらうという算段です。

機内にて

機内では実は子どもに睡眠薬を飲ませました。前日に小児科で処方してもらった飲み薬です。午後4時前に飛行機にのって、到着は現地の朝9時頃。飛行機の中が睡眠時間なので興奮して寝ないと到着した日が悲惨になるためです。

離陸後最初の夕食を食べたところで上の子(小学3年)はがんばってまずい睡眠薬を飲み干してくれまた。その30分後には寝ていました。飛行機内での睡眠薬服用についてはかかりつけの小児科医とはよくよく話しをしてきました。通常の環境と違うので効き目がどのように現れるか保証ができないとのこと。OKです。それでもいいので処方してくださいと頼みました。
まん中の子は薬がまずいと言って1/3くらいしか飲めませんでした。そうしたらやはり飛行機に乗っているという興奮や騒音でうまく寝付けません。結局彼女が寝たのは4時間くらいでした。
薬を処方しなかった下の子も同じような状態でした。
私と言えば子どもが膝の上で寝ている間、1時間ほど仮眠できました。うっかりして機内で読む本を持ってくるのを忘れ、ぼーっと機内のビデオを見ていました。

Portlandに到着

ポートランド国際空港に到着し,入国手続きをします。短期留学らしい高校生の団体のあとについてしまったため,小1時間も並ぶ羽目になりました。外国にきた実感が湧いたのか下の子は興奮気味で走り回りますが,その後こんどは疲れてぐったりという最悪ペースです。
空港からはMAXという電車にのりました。子どもたちは無料、私は1.65ドル(安い)。車内で3月までALTで日本に来ていたという青年から声を掛けられ、ポートランドについて現地の情報を少し得ることができました。たいへん有り難い。バスを乗り継いでなんとかホテルにチェックインして、町にお昼ご飯を食べに行くことに。初日からマクドナルドも寂しいので適当なピザ屋さんで食べました。味はまあまあ。

2時間ほど昼寝をした夕方、通訳のRさんが到着したのでレンタカーを借りて全員で食事に出掛けました。運転は私。国際免許を所持しているとはいえ,海外での運転ははじめてです。右折と左折を気をつけなければ。

この日は疲れて早めに寝ました。続きはこちら

注:なお,カンファレンス参加中の4日間は子どもを現地のシッターさん(日本人女性)に預けました。日本から探したのですが,現地のネット上の情報を共有するような掲示板にシッターを探している旨を投稿し,事前にメールでやりとりして依頼しました。