Wrap you?の使い方解説 第3弾 セキュア・ハイ・バック・キャリー

ベビーラップは究極のベビーウェアリング。1枚の長くて大きな布をたくみに扱って抱っこやおんぶをします。へこおびの布の扱い方とスリングのテールの引き方の両方のテクニックが必要です。

ベビーラップ使い方解説の第3段はセキュア・ハイ・バック・キャリー(Secure High Back Carry=略してSHBC)をご紹介します。

※赤ちゃんを背中に乗せてシートを作るまでの方法はこちらのメルマガ特集をご参照ください。

基本のSecure High Back Carry(首すわりすぐからできるおんぶ)

推奨サイズ:サイズ4〜7

1. 背中に乗せて、シートを作ります。

2. 右側のテールを脇の下を通し、胸の前で1回緩みのないようにしっかり結びます。

3. Aのテールを右肩から背中に回し、布を広げて赤ちゃんの背中を覆います。緩みを取るように布を前に向かって引きます。その間Bのテールは膝にはさんでおきましょう。

4. 赤ちゃんの左膝の下を通し、Aのテールを使用者の膝で挟んでおきます。

5. Bのテールを左脇の下から後ろに回し、赤ちゃんの左足の上を通って右膝の下を通します。
Bのテールも引いて緩みのないようにします。

6. 両方のテールを体の前で2回結びます。

7. 最後に赤ちゃんの足がM字に開脚しているか確認して完成です。

8.完成!

ここがポイント!

首がすわったばかりの小さな赤ちゃんをおんぶする場合、シートを作るのが難しいことがあります。Secure High Back Carryは、シートが完璧に作れていなくともおんぶができる方法です。ただし、手順2の段階で布がしっかりと赤ちゃんの背中全体を覆っている状態で、緩みのないように結び目を作るようにしてください。また、赤ちゃんの足をしっかりM字に開脚させることも大切です。

SHBCは首がすわってすぐのまだ小柄な赤ちゃんに適したおんぶではありますが、10キロ以上の重たくなってきた子で実践すると手順2〜5の間で胸の前の結び目が緩みやすくなります。重たくなってきたら、リュックサック・キャリーやダブルハンモックを試してみましょう。その方法については後日改めてご紹介します。

参考 サイズに迷ったら

各サイズのベビーラップを使って同じモデルでFWCC をしてみました。
サイズ選びの参考にしてください。※着用者:身長162 ㎝、体重51 ㎏

サイズ4(3.6m)

サイズ5(4.2m)
サイズ6(4.6m)

ベビーラップのおんぶはへこおびや昔ながらのおんぶひもに比べて、体への負担が少ないのが特長です。密着したおんぶはあったかくてこれからの季節にぴったり!ぜひお試しください。

遠州綿紬 きんちゃく売ってます!

へこおびの生地として使用している遠州綿紬。その美しさに惹かれ、北極しろくま堂では巾着を作りました。※遠州綿紬とは:静岡県浜松市を中心に織られている伝統的な綿織物。NHKの朝の連続ドラマ『とと姉ちゃん』の舞台にもなった土地です。今でも浜松は職人さんとその技術を大切にしており、ほっこりとした色合いが特徴です。

巾着もへこおびと同じ、4柄展開です。各700円(税抜)

それぞれ異なる色のしろくまタグと、遠州綿紬のタグがついています。

へこおびを買う予定はないけれど、遠州綿紬の生地を気に入ってくださった方にも手にとっていただきやすい商品です。ちょっとした贈り物としてもいかがでしょうか。

次号予告

昔ながらのおんぶひも ニー・トゥー・ニーサイズの魅力をお伝えします!
大きめのお子さまのおんぶが快適にできるニー・トゥー・ニーサイズのおんぶひも。普通サイズとどちらにしようか迷っている方の参考になるよう、その魅力をお伝えします!

編集後記

10月29日、30日に東京で開催された、Academic Babywearing Conference 2016 に参加してきました。こちらは日本初開催のベビーウェアリング・カンファレンスで、『ベビーウェアリング(だっことおんぶ)と発達』というテーマの中、 各界の専門家の方に、学術的なお話をわかりやすくご講演いただきました。
今までに接したことのない分野のお話も多くありましたが、どれも興味深く、子どもたちが健全に幸せに育つためには、体とこころの成長のバランスが重要であること、そのバランスに大きくかかわる『環境』の中に、だっこひもやおんぶひもも一要因として存在していることを再確認しました。
この刺激的な2日間で学んだことを、今後の北極しろくま堂の活動に活かしてい きたいと思います。

EDITORS
Producer Masayo Sonoda
Creative Director Mai Katsumi
Writer Mai Katsumi, Masahiko Hirano
Copy Writer Mai Katsumi, Masahiko Hirano
Photographer Yasuko Mochizuki, Yoko Fujimoto, Keiko Kubota
Illustration 823design Hatsumi Tonegawa
Web Designer Nobue Kawashima