「出産祝いには、どんなものがおすすめなのか知りたい」「せっかく出産祝いを贈るのなら、喜ばれるものを選びたい」とお考えなら、この記事がお役に立ちます。大切な人の出産祝いなら、何としても失敗したくないですよね。そのためにも、どんなものがおすすめか、相手に喜ばれるのか知りたいことでしょう。そこで今回は、出産祝いについて詳しく解説します。
この記事を読むことで、出産祝いにおすすめのものや失敗しない選び方などがよく分かります。まずは、記事を読んでみてください。
出産祝いを選ぶ時の注意点
さいしょに、出産祝いを選ぶときの注意点についてみていきましょう。
縁起の悪いものを贈らない
出産祝いはお祝いごとなので、縁起の悪いものを贈らないことが鉄則です。たとえば、以下のようなものは出産祝いには厳禁となります。
• はさみや包丁などの刃物類
• アルコールやカフェインを含む食料品
• 日本茶
縁起が悪いものだと知らなかったとしても、先方としてはかわいい我が子の出産祝いに贈られたことをずっと覚えていることでしょう。中には、そのまま疎遠になってしまう可能性もあるので、十分に気を付けてください。
地方によってNGなものがある場合もあります。心配なら、地元のデパートや大型のショッピングセンターなどで尋ねてみましょう。
ベビーカーなど大型のものは避ける
出産祝いでも、ベビーカーなど大型で保管場所に困るものなどは、先方からリクエストがあった場合を除いて避けたほうが賢明です。そもそもベビーカーなど大型のものは、先方の親族がお祝いとしてすでに用意している可能性が高くなります。たとえ実用的で高価なものであっても、一般的に2つ以上必要ないものはやめておきましょう。
費用相場から大きく外れない
出産祝いを選ぶときは、費用相場から大きく外れないようにすることも大切です。具体的には、以下を参考にしてください。
• 会社の同僚:二千~五千円程度
• 友人・知人:三千~1万円程度
• 父母・兄弟:3万~10万円程度
なお、複数人名義で贈る場合は、上記の金額を超えても構いません。金額に関しては一般的なもので、地域によって多少違いがあります。わからなければ身近な友人数人に聞いてみてもよいでしょう。
自分の好みを押しつけない
自分の好みを押し付けないことも、大切なマナーです。自分の好みでよかれと思って選んだものでも、贈る相手の好みから大きく外れているのでは困ります。出産祝いであっても、相手の好みではないものでは、不用品を増やしてしまうだけです。あくまでも、先方の立場になって考えて選ぶことを忘れないようにしてください。
水引の形は蝶(ちょう)結びにする
出産祝いを贈るときは、水引の形にも注意してください。出産祝いは、お祝いごとの中でも、繰り返してお祝いできるものです。したがって、蝶結びの形を選んでください。間違っても、結び切りの形を選ばないようにしましょう。結び切りは、結婚祝いとして1回だけ贈るときに使う形です。また、水引の色も、紅白などお祝いのイメージの色合いを選びましょう。
出産祝いで失敗しない選び方
出産祝いの選び方で失敗しないためには、いくつかのポイントがあります。
実際に評判がよいものを選ぶ
出産祝いで失敗しないためには、実際に評判がよいものを選ぶことがポイントです。多くの人から評判がよいものなら、贈る相手に喜んでもらえる可能性が高いでしょう。たとえば、販売店の人気ランキングを参考にしてもよいし、ネットで調べてみるのもおすすめです。また、この記事の「3.相手に喜ばれる出産祝いおすすめ10選」も、ぜひ参考にしてください。
先方のリクエストを参考にする
出産祝いを選ぶ際、先方のリクエストを参考にすると失敗しません。サプライズ感はありませんが、先方が希望しているものを贈れば必ず喜んでもらえるからです。好みに合わないものや、必要性の乏しいものを贈ってがっかりされても困ります。特に親しい友人や親族への出産祝いなら、事前に希望を聞いておくことも難しくないはずです。
聞ける仲なら、他の方とだぶらないように直前に聞いてもよいでしょう。
やや大きめのサイズを選ぶ
スリーパーなどを出産祝いで選ぶときは、やや大きめのサイズにしておくと間違いがありません。赤ちゃんはすぐに成長するため、ジャストサイズだとすぐに合わなくなるからです。どんなサイズを贈るべきかよく分からないときは、販売店のスタッフに相談してもよいでしょう。もしくは、先方に直接聞いても構いません。
実用性や安全性が高いものを選ぶ
出産祝いの贈りものを選ぶときは、実用性の高さを重視してください。デザインがかわいかったり、有名ブランドだったりすることなどは、いったんフラットにして考えましょう。また、後々まで残るものより、すぐに役立つものを贈ったほうが喜ばれます。たとえば、人気のおむつケーキなども、実用性の高さを重視して考えられた出産祝いです。
天然素材で高品質なものを選ぶ
出産祝いで赤ちゃんグッズを贈る場合は、天然素材で高品質なものを選びましょう。赤ちゃんの肌は、大人よりはるかに薄くてデリケートです。大人なら何ともない摩擦でも、赤ちゃんにとっては大きな刺激になります。肌触りがよく、赤ちゃんが触れたり口に入れたりしても安全な素材でできているものを贈りましょう。
性別フリーで使えるものを選ぶ
最近では、性別フリーで使えるものが喜ばれます。男の子らしさや女の子らしさを押し付けず、ニュートラルに育児したいと考える人が増えているからです。そのため、出産祝いも男の子用・女の子用の区別にこだわらず、性別フリーで使用できるものが喜ばれる傾向があります。白や黄色など、性別に関係なく使える色使いのグッズにするのもよいでしょう。
相手に喜ばれる出産祝いおすすめ10選
相手に喜ばれる出産祝いとして特におすすめのものを、10個ご紹介します。
赤ちゃん用タオルセット
相手に喜ばれる出産祝いに、赤ちゃん用タオルセットがあります。赤ちゃんの肌はデリケートで、常時清潔に保つことが必要です。そのためタオルセットはいくつあっても困らないもの。中でも赤ちゃん用のものは、上質な天然素材を使用して丁寧に作られているため、安心して使うことが可能です。大・中・小とサイズ違いのセットになっているものなら、使い勝手がよくてより喜ばれることでしょう。
かわいい模様が入っている必要はありません。親御さんのセンスを想像して選んでみましょう。
おくるみ
おくるみも出産祝いとして喜ばれるものの一つになります。薄手のおくるみ(大判の布)は、生まれたばかりの赤ちゃんをやさしく包んだり、掛けたりしてよく使われるものです。赤ちゃんは汗をよくかくため頻繁に洗う必要があり、いくら枚数があっても足りなくなります。肌触りがよく、赤ちゃんの肌を刺激しない素材のものを選んで贈るのがおすすめです。
同類にアフガンという90㎝角くらいの軽い毛布のようなものがあります。厚手なため温暖な地方ではあまり使用しないこともある一方、寒い地域では喜ばれるでしょう。先方の生活地域を考慮するとよいでしょう。
スタイ
スタイ(よだれかけ)も相手に喜ばれる出産祝いです。赤ちゃんはよくよだれを垂らすので、洋服を汚してしまいがちです。しかしスタイがあれば、よだれが洋服に付着するのを防ぐことができます。予備のスタイがたくさんあれば汚れたらすぐに交換でき、まとめて洗えるのでとても便利です。スタイにもさまざまなタイプがあるので、普段用の肌にやさしい素材のものと、食事用の防水タイプのものなどを組み合わせて贈るのもよいでしょう。
スリーパー
スリーパー(パジャマの上に着せるもの)も、おすすめの出産祝いといえます。特に新生児は短時間ごとに目が覚めるため、寝かし付けるだけでも大変です。しかし、スリーパーを着せると、赤ちゃんが包まれた状態になり、冷えから体を守ってくれるので助かります。実際には寝返りをするようになってから重宝するものですが、早めに準備できるに越したことはないでしょう。
サイズが不明なら、90㎝以上の製品を選べばいずれ使うことになるので、喜ばれるでしょう。
高級レトルト食材
新しく母親になる女性をねぎらって、高級レトルト食材を贈るのもおすすめです。母体回復のためにもおいしくて消化が良く、栄養たっぷりのものを選んで贈るとよいでしょう。
出産祝いは赤ちゃんのものを贈らなければならない決まりはありません。本来なら出産後は体を休めるべきです。しかし、子どもの世話や家事などで、自分の食事を作る余裕がないこともあるのです。そんなときに高級レトルト食材があれば、簡単な調理でおいしいものを手軽に食べてもらえます。
おむつケーキ
おむつケーキは出産祝いとしてすでに定番となったと言っていいでしょう。おむつケーキとは、おむつを材料にしてデコレーションケーキのように形作ったものです。見た目がかわいらしいだけでなく、必需品かつ消耗品のおむつでできているため、気軽に使ってもらえるのもメリットといえます。おむつケーキは自作することもできますが、衛生面を考えるとオーダーすることがおすすめです。
おもちゃや絵本
出産祝いに、音が出るおもちゃや絵本も喜ばれます。赤ちゃんは、まだ言葉を話せない時期でも音に対して敏感に反応し、興味を持つものです。赤ちゃんが気に入ってくれれば、泣いたときにあやしたり、寝かし付けたりするときにも役に立つことでしょう。新生児から対応しているものも多いので、じっくり選んでみてください。
お勧めは百町森さん。数十年前から子どものことを考えた良質なおもちゃを取り扱っている有名店で、今はネット販売もしています。少しお値段も張るものがあるので、出産祝いにもらえたらとても嬉しいおもちゃたちです。
ベビースリング・抱っこ紐
出産祝いでは、ベビースリングや抱っこひももおすすめです。ベビースリングや抱っこひもがあれば、赤ちゃんを安全に抱っこでき、親子のスキンシップを図ることもできます。特に、しっかりした素材や使いやすいデザインのものは、喜ばれることでしょう。当北極しろくま堂でも、数多くのベビースリングや抱っこひもをお取り扱いしていますので、ぜひご検討ください。ラッピングサービスも給わっております。
カタログギフト・金券
カタログギフトや金券も、喜ばれる出産祝いになります。予算に応じて用意できる、かさばらないので手渡ししやすい、好きなときに好きなものを選んでもらえることなどが主なメリットです。友人一同・同僚一同など、複数人分をまとめて贈りたいときにも便利でしょう。ただし、有効期限があるものは、結局利用されずに終わってしまったというケースもあります。カタログギフトや金券を出産祝いに選ぶのなら、なるべく有効期限が長いか、無期限のものを選ぶとよいでしょう。
産後ドォーラによるサポート
新型コロナウィルス感染症への不安もあり、病院から直接自宅に戻る方も増えています。もしかしたら、周囲からの応援を頼みにくい状況で新生児をかかえて苦労されているかもしれません。出産祝として産後の生活上のお世話をするドゥーラ(産後の家庭をサポートするひと)を派遣するサービスはいかがでしょう。ドゥーラは専門の研修を受けた女性です。依頼時に相談すれば、料理が上手なドゥーラや赤ちゃんや上のお子さんのお世話が上手なひと、お掃除が得意なひとなど、ニーズに合わせて依頼することができます。
少しの時間かもしれませんが、お母さんが休める時間をプレゼントすることも喜ばれるでしょう。
●一般的なドゥーラ
一般社団法人ドゥーラ協会
●医療面でもサポートを受けたいなら
国際ナーシングドゥーラ協会
出産祝いに関するよくある質問
最後に、出産祝いに関する質問に回答します。それぞれ役立ててください。
Q.出産祝いを贈るのにおすすめのタイミングは?
A.出産祝いを贈るのは、産後1週間~1か月後程度がマナーになります。なお、サプライズで出産直後に訪問するのは控えましょう。お祝いごとであっても、母体の休息が必要なタイミングは避けることが大切です。手紙や近況報告、年賀状などで出産したことを知った場合は、知った日から1か月以内に贈るようにしましょう。すでに数か月以上経過している場合は、1年目の誕生日にお祝いするのもおすすめです。
Q.友人たち合同で出産祝いを贈るメリット・デメリットは?
A.以下を参考にしてください。
メリット
・ある程度金額がまとまるため予算に余裕が出る
・友人たちの意見を参考にして選べる
・1人当たりの金銭的な負担が減る
デメリット
・友人たちの意向によっては、本当に贈りたいものを選べない可能性がある
・代表者の名前で贈られることがある
・先方が内祝いのお返しに困ることがある
Q.出産祝いは直接手渡すべきか?
A.特に決まりはありません。たとえば、先方とのスケジュールがなかなか合わない、遠方に住んでいるなどの場合は、出産祝いを配送してもよいでしょう。
Q.出産祝いを購入するのはどこがおすすめ?
A.直接購入するのなら、百貨店のベビー用品コーナーや評判のよいベビー用品専門店がおすすめです。最近では、ネット通販でも評判のよいベビー用品販売サイトも増えてきたので、調べてみるとよいでしょう。なお、当北極しろくま堂でも、出産祝いにピッタリのスリングや抱っこひもなどを豊富にお取り扱いしていますので、ぜひご検討ください。
Q.出産祝いのラッピングを自分で行うときの注意点は?
A.第一に、手をよく洗って清潔にしてください。念のため、マスクや使い捨てのビニール手袋をはめ、新品のラッピング用品を使って作業しましょう。赤ちゃんは雑菌やウイルスに対する抵抗力が弱いため、ラッピングの際にも気を付けることが大切です。
まとめ
今回は出産祝いにおすすめのものについて詳しく解説しました。
出産祝いを選ぶときは、先方の立場に立って考え、喜ばれるものを贈るようにしましょう。たとえば、タオル類などの消耗品や、おくるみ・授乳ケープなどが喜ばれるはずです。なお、最近では、赤ちゃんを安全に抱っこできることから、ベビースリングや抱っこひもなどの需要も高まっています。高品質なものを出産祝いに贈れば、先方からも喜んでもらえることでしょう。
この記事は2018年8月21日に掲載されたものに加筆修正しました。