スタッフのリアルボイス〜北極しろくま堂の抱っこ紐・おんぶ紐で子育てしてみました!〜

北極しろくま堂スタッフが自社の製品を使って子育てをしてみました!「ここがよかった!」「これは少し不便。」など、使用した感想をスタッフ目線だけでなくユーザー目線も交えて、正直にお伝えします!

筆者プロフィール
北極しろくま堂メルマガ担当。
2015年から北極しろくま堂で働き始め、2020年1月に第一子出産(逆子で帝王切開でした)。
身長162センチ、服のサイズはS〜M。肩幅広め。
面倒くさがり。ちょっとせっかち。

 

育児で使用した抱っこ紐
キュット ミー!823 Hishi もも×オリーブ→こちら
へこおび→こちら
おんぶひも ニー・トゥー・ニーサイズ デニム/ヒッコリー(オモテ)→こちら
一本ひも(主に夫が使用)→こちら
Wrap you? suzume サイズ3
他社のベビーラップ サイズ5

月齢ごとの抱っこ紐・おんぶ紐

生後0〜2ヶ月 

生後10日くらいは寝てばかりで授乳以外ほとんど抱っこいらず。
それからあとはぐずぐずして寝ないこともあり、スリング(キュット ミー!823)抱っこをメインでしていました。スリングをメインにしていたのはテールで首を支えられるのが便利だったからです。(へこおびだとタオルが必要でそれさえも私にとっては面倒でした。)
からだの中心で赤ちゃんを抱かないので、抱っこした状態で自分のしたい作業がしやすいところも気に入っていました。育児あるあるですが、食事を始めると寝ていたはずの子どもが泣くので、よくスリングで抱っこしたままごはんを食べていました。

北極しろくま堂のスリングキュット ミー!で抱っこして食事をする女性
スリングで抱っこしながら食事中。汚れ防止にトップレールにガーゼを当てています。


寝かしつけにスリングは必須でした。ただ、スリングごと降ろすと起きたときにすぐに使えないので、テールを緩めたあとおしりの方から布をはがして、自分の側にスリングが残るように降ろしていました。

【手順】
①テールをゆるめる。
②ポーチの中に手を入れて赤ちゃんのおしりを支える。この時赤ちゃんの首が倒れないように少し上体を反らせて赤ちゃんをもたれ掛けさせる。
③赤ちゃんのおしりからポーチの布をはがす。
④赤ちゃんの首とおしりをを支えながらおろす。
⑤赤ちゃんの頭の方からスリングを抜く。

(おろし方の動画)
https://youtu.be/xuKgdodkgFQ

スリングを使っていて少し面倒だな、と思ったのはテールを緩めて抱っこから降ろすともう一度テールとリングを整え直す必要があることでした。特に車に乗せるのに駐車場までスリングに入れて、チャイルドシートに乗せるためにおろし、出先でまた抱っこする時にそう感じることが多かったように思います。ただ、準備さえしておけばさっと抱けるところが好きでスリングをメインにしていました。2ヶ月の後半から長く抱くときはへこおびの抱っこも取り入れ始めます。

生後3ヶ月

首がすわったことと、体重が増えてきて両肩が支えた方が体が楽な気がしたので、抱っこはへこおびのフロント・クロス・キャリーがメインになりました。
フロント・クロス・キャリーの方法はこちら

へこおび抱っこのよいところはつけっぱなしにしておいても、ほぼサイズ調整いらずでまた抱っこができること。この頃からへこおびが洋服の一部になりました。授乳服を着ていれば、へこおびの方がつけっぱなしで両乳授乳がしやすいのもよかったです。また、私がしていたフロント・クロス・キャリーは結び終えたあともサイズ調整ができるので緩んできてもキュッと締めなおせて便利でした。

へこおびをしたまま食事→食べ終わったら抱っこ、または途中でぐずったらおんぶして食べます。
(生後6ヶ月の頃の写真。生後3ヶ月頃のちょうどよい写真がありませんでした。)

首がすわったのでおんぶもするようになりました。基本はへこおびのチベタンフィニッシュをしていましたが、泣いていてすぐにおんぶしないと!という時や、短い時間しかおんぶしないな、というときはおんぶひもも使っていました。ちなみにおんぶひもは最初からニー・トゥー・ニーサイズを使っていました。体重6.5キロでしたが、おしりの大きい子だったので、それほど大きすぎる感じはなかったです。おんぶひもはあえて頭当てを外して使っていました。その方が密着したおんぶができて気持ちがよかったからです。おんぶひもはさっとおんぶできる点では優れているのですが、へこおびと比べると緩みやすい=位置が低くなりやすい=重たく感じるので、使用機会はあまり多くはなかったです。

北極しろくま堂のへこおびでおんぶされる赤ちゃん
首がすわってすぐのころのへこおびおんぶ
北極しろくま堂のおんぶひもでおんぶされる赤ちゃんの後ろ姿
はじめてのおんぶ。体重は6.5キロくらい。この時は最初で最後の頭当てを使用しています。

生後4ヶ月〜5ヶ月

6キロを超え、体重は増えてきているのに体幹ができていないのでスリングが重く感じるようになった時期。抱っこはへこおびがメインでスリングは寝かしつけの時と、とにかくさっと抱きたい時のみ。スリングは常に準備万端の状態でスタンバイさせていました。

北極しろくま堂のへこおびで抱っこされる赤ちゃん
私の方がうとうとしてしまっています。

生後6ヶ月

7キロを超え、おすわりはできないけれど体幹がしっかりしてきたため、スリングで抱っこしてもつらくなくなってきました。このころになると体がしっかりしている(背中がグニャリとならない)ので、ちょい抱き(短い時間の抱っこ)ならばほぼジャストサイズにポーチを作っておいて抱き入れたあと、トップレールを締めずに片手で支えながら抱っこしても怖さがなくなりました。降ろすときもテールを緩めずに肩に抱き上げてポーチから出すようにすれば、次に抱っこする時にテールやリングを整え直す必要がなく楽でした。これは車の乗せおろしの時、特にとても便利でした。

北極しろくま堂のスリングキュット ミー!で抱っこされる赤ちゃん
トップレールを少しゆるめにした状態で抱っこしています。素手で抱くよりも安定していて、かつ下ろしやすいです。

この頃はスリングとへこおびの抱っこを併用していた時期です。

北極しろくま堂のへこおびで赤ちゃんを抱っこする女性
へこおびを使ってフロント・クロス・キャリーで抱っこ。

生後7ヶ月〜8ヶ月

ずりばいが始まり、自分で体を動かして遊べるようになってきたので、抱っこをする時間と回数が少し減り、抱っこひもを付けっ放しにする必要も減りました。また、体重が8キロ近くなってへこおびのフロント・クロス・キャリーだとお腹に布が食い込むなと感じるように。へこおびで抱っこするなら、後ろ結びか前結びにすればお腹に布が食い込む問題は解決するのですが、後ろ結びだと赤ちゃんの背中に布か3枚重なるので暑い(ちょうど夏でした)、前結びだと付けっ放しにした時に肩の布か落ちやすい(体型にもよるかと思います)ため、抱っこはスリングがメインに戻っていきました。そうして徐々にへこおびで抱っこしなくなりました。

へこおびの後ろ結びの動画

子どもの体が大きくなってへこおびでおんぶしやすくなったこと、毎日おんぶすることでスキルが上がりおんぶするまでのスピードも上がったので、いつの間にかおんぶひもも使わなくなりました。このころから抱っこはスリング、おんぶはへこおびに固定されます。

北極しろくま堂のへこおびでおんぶされる赤ちゃん
おんぶして私はごはんを食べています。

昼寝の寝かしつけにスリングを使っていたのですが、どんな技を駆使しても降ろすとすぐに起きてしまう、または30分くらいで起きてしまうので、スリングで長く抱っこして昼寝させることが多かったです。

生後9ヶ月

抱っこしたまま昼寝をさせることに疲れたので、布団に降ろしても寝てくれるように練習し始めた時期(笑)。スリングごと降ろすと抱き直したい時に不便なので、下のような方法で下ろす方法にたどり着きました。こうすれば手元にスリングが残るので、テールとリング周りを整えていつでも抱けるよう準備しておけます。この方法は1歳5ヶ月の今でも使っています。

【手順】
①テールを大きくゆるめる。
②肩から肩パッドを下ろし、スリングから腕を抜く。
③赤ちゃんの背中の布を下ろし、スリングから両脚を抜く。
④赤ちゃんの頭とおしりを支えながら下ろす。

1歳2ヶ月

保育園入園。へこおびでおんぶして通園しています。(リアキャリアに座れるのが2歳〜のため。)自転車のフロントキャリアをつけようか迷いましたが、朝家を出るときにおんぶしてしまった方が楽なので(出がけにグズグズしてもおんぶしてそのまま出かけられる、おんぶして床のおもちゃを片付けをしてから出かけられる)、おんぶできる限りはがんばってこのスタイルで通おうと思います。そして抱っこはスリングのみです。寝かしつけもスリングでしています。

北極しろくま堂のへこおびでおんぶして自転車に乗る女性

※おんぶで自転車に乗ることは法律上禁止されてはいませんが、十分に注意してご乗車ください。私も気をつけるようにしています。


これまでの育児を振り返って、全期間においてベビーラップはほとんど使用していません…。参考にならずすみません…。気が向いた時にちょっと使うくらいで、私の日常に溶け込む抱っこひもにはなりませんでした。

理由としては、

・面倒くさがりでちょっとせっかちな性格ゆえ、丁寧にテールを引く作業が苦手。抱っこやおんぶはとにかくさっとしたい派。
・子どもとの外出は車移動が多く、抱きおろしが簡単であることが必須。
・厚手のジャカードのへこおびを新生児期から使用していたので食い込みが少なく、10キロを超えた今でも快適に使えている。これからますます重くなってきたら、おんぶをするのにベビーラップを使いたくなることもあるかもしれません。その時はショートサイズを使うのでは、と思います。

月齢 体重 からだの発達 メインの抱っこ紐・おんぶ紐 その他
0 2738g スリング
1 3872g
2 5012g
3 6210g 首すわり スリング、へこおびFCC、
へこおびおんぶ
4 6910g へこおびFCC、
へこおびおんぶ
5 7350g 寝返り 離乳食開始
6 スリング、へこおびFCC、
へこおびおんぶ
2回食
7 7955g ずりばい スリング
へこおびおんぶ
8
9 後追い
3回食
10 8795g おすわり
ハイハイ
つかまり立ち
11 つたい歩き
12 約9500g
13 自立、歩く

夫のベビーウェアリング

1歳を超えたあたりからは使用機会が減りました(自分で歩くようになったので)が、夫もスリングとおんぶひもを使用して育児しています。特に月齢が低いうちはスリングに入れるとおとなしい、揺れていれば寝ることに感動していました。へこおびは長くて面倒そうと感じたのか使ってみようとはしません。おんぶははじめおんぶひもを使っていましたが、体重増加とともにDカンがあばらに当たって痛い(夫は細身)というので一本ひもを買い足しました。

※一本ひもについて
私も使ってみたのですが、体重が8キロくらいのころまでは無理なく使えていたように記憶しています。へこおびよりも短いので床に裾が着きづらく、外出先のおんぶにちょうどよかったです。10キロを超えた頃に久しぶりに使ってみたら長めにおんぶしていると肩に重みがかかるように感じました。へこおびのおんぶははおしりで広げる布で赤ちゃんと使用者とをぎゅっと密着させる力が加わるので、それが肩への加重を減らす役割を果たしているのでは、と推測します。

北極しろくま堂のスリングキュット ミー!で抱っこして作業をする男性
鯛柄のスリングを自分専用にして使っていました。

私の目から見るともうちょっとここを直したいな、と思うこともありますが、あまり細かいことを言って抱っこ/おんぶしようという気持ちを削いでしまってはいけないと思い、危険のない限りはよしとしています。使い方に関する夫の質問がなかなか鋭く、メーカーの立場から非常に勉強になりました。

雨の中傘をさして北極しろくま堂のおんぶひもでおんぶする男性
私の目から見るとちょっと低いかなとは思うけど、危ないほどではないのでよしとします(笑)。

北極しろくま堂の抱っこ紐・おんぶ紐育児を振り返って思うこと

・素手で抱っこすることが少なかったので、ほとんど腱鞘炎になりませんでした。(1歳になるころに少しなりましたが。)

おんぶができるようになった時に世界が開けたような気分になりました。これでなんでもできる〜!とうれしくなったのを覚えています。

・子どもが体調を崩して抱っこしていないと寝られなくなってしまった時は、何度もスリングで寝かしつけてはおろしてを繰り返しながら夜を過ごしました。熱が高くても、布1枚なので蒸れたりせず助かりました

コロナ禍育児だったので、すぐに洗えてよかったです

・最初のうち、スリングのテールやリング周りを毎回整えるのが少し面倒だと感じていましたが、慣れると手が勝手に動くようになって、そのように思わなくなりました。

・厚手の布を使ったスリング、へこおびにしたことで子どもが重くなってきてからも快適に使えています。特にへこおびおんぶは厚手と薄手では快適さが全然違いますし、厚手の方がシワになりにくくお尻に布を被せやすいです。野外に長時間いるような機会はほとんどなかったので、夏でも無理なく使えていました。

・厚手の生地のスリングは使用し始めたばかりのころ布が固くて引きにくい、リングをゆるめにくいと感じました。毎日使って2週間くらいで布がこなれてくると使いやすくなるので、はじめ引きにくくても何度もトライして欲しいなと思います。布がこなれれば、厚手生地はリングの中で布が固くなりにくいのでテールが引きやすいです。

スリングはトップレールとボトムレールの色が違うデザインが使いやすいと思います。私が使用しているHishi もも×オリーブもオリーブ部分の幅が違うので、トップとボトムの区別がしやすくなっています。色やデザインが違うことで、ポーチに入れる時にどちらの側の布を引き上げればいいかがわかりやすく、またリングの中でテールがねじれてしまったときも気がつきやすいです。

まとめ

使う人の体型や性格、ライフスタイルにもよるとは思いますが、私にはスリングが向いていました。さっと抱ける、付けっ放しで車に乗れる、出先で抱き直しに手間がかからない、床につかない、両手が離せるしっかり抱きも片手で支えるちょい抱きもできる…など、お気に入りポイントがたくさんあります。おんぶは厚手のへこおびがお気に入りです。さっとおんぶできるスピーディーさと、肩に食い込まない快適さのバランスが取れていると思います。

お客様から「スリングとへこおび、どちらがいいですか?」という質問をよくいただくのですが、実際に育児を経験してみた上でお答えするなら、「どちらもあった方が便利でした。今の私はどちらかを選ぶことはできません。」ということです。子どもの成長やシチュエーションによって使い分けた方が、子どもとの抱っこ・おんぶライフが快適で豊かでした。次もしまた赤ちゃんを育てる機会があったら、この2つがあれば育児ができそうだと思っています。

以上筆者の個人的、感覚的な話ではあるのですが、みなさまの参考になれば幸いです。

北極しろくま堂のスリングキュット ミー!に包まれて眠る赤ちゃん
生まれて20日のころ。スリングに入れればよく寝てくれました。今では眠くなるとスリングを自分で持ってきます。
北極しろくま堂のへこおびでおんぶされてコートから顔を出す赤ちゃん
冬、コートの中に入れておんぶする時間があったかくてしあわせでした。

今月のおすすめ商品

北極しろくま堂のキュット ミー!823 Hishi もも×オリーブ

キュット ミー!823 
Hishi もも×オリーブ
筆者が使用していたスリングです。北極しろくま堂のキュット ミー!の中では一番生地が厚手。使うごとに生地がしなやかになり使いやすくなります。リングの中で布が固く締まりすぎることがないので、引きやすいところも気に入っています。

北極しろくま堂キュット ミー!823 renkon/グレー×けし紫

キュット ミー!823 
renkon/グレー×けし紫
ジャカード織りのこちらの生地も厚め。Hishi もも×オリーブに比べると最初の引きにくさは少ないです。生地がやわらかく気持ちよく抱っこできますよ。

北極しろくま堂へこおびWILD WINE GREY & WHITE(厚手)Lennylambコラボ

へこおび
WILD WINE GREY & WHITE(厚手)Lennylambコラボ
筆者が使用していたへこおびです。厚手のLennyLambのへこおびの中では薄めで扱いやすく、汚れが目立ちにくく、服と合わせやすいモノトーン。北極しろくま堂スタッフの間でも人気です!

北極しろくま堂へこおび ジャカード織り suzume kiiro×navy(厚手)

へこおび 
ジャカード織り suzume kiiro×navy(厚手)
北極しろくま堂オリジナルのジャカード織りのへこおび。厚手ながら軽めなので持ち運びが楽ちんです。

次号予告

暑い季節の抱っこ・おんぶ
この時期になると多数お問い合わせいただく、抱っことおんぶの暑さ対策。暑くても赤ちゃんは抱っことおんぶが大好きですし、暮らしの中で抱っこやおんぶをする機会は減らないもの。少しでも快適に赤ちゃんと過ごせるように工夫してみましょう!

北極しろくま堂のスリングで抱っこする女性

編集後記

今月は筆者の子育てのお話をさせていただきました。記事を書いていて、自分の子育てを振り返ると、本当に北極しろくま堂の抱っこひもやおんぶひもがあってよかったと思うのです。これは営業目的のセリフではなく、心からそう思ってきました。もしこの仕事をしていなかったら、生まれたばかりの子を抱っこするのは緊張しただろうと想像します。
1歳5ヶ月の今でもスリングとへこおびは大活躍です。特にスリングで抱っこしていて眠くなる様子と寝落ちした時の顔が好きです。とても平和な気持ちになれます。寝かしつけに手こずった時は「勝った!」と思ってしまうこともあります(笑)。
今回の記事を書くにあたり、これまでの写真を見返していたのですが、自分が抱っこやおんぶをしている写真が少ないことに愕然としました。お母さんと赤ちゃんの写真は少ないとよく言われることではあるのですが、もっと「撮って」と頼めばよかった。抱っこやおんぶをする期間は限られているので、これからは一緒の写真をしっかり残しておこうと思います。

EDITORS
Producer Masayo Sonoda
Creative Director Mai Okai
Writer Mai Okai, Masahiko Hirano
Copy Writer Mai Okai, Masahiko Hirano
Photographer Yasuko Mochizuki, Yoko Fujimoto, Keiko Kubota
Illustration 823design Hatsumi Tonegawa
Web Designer Nobue Kawashima