抱っこひもとは抱っこをするために使う道具のことです。子守帯とも呼ばれます。“ひも”や“帯”と付いているのは昔の日本人が着物の帯や一本ひもを使っておんぶしていた名残だと考えられます。抱っこひもには、その形や素材によってさまざまな種類があります。ここでは赤ちゃんが入る部分が中心にあり、ストラップや肩ひもなどがそこから出ている形状のものについて説明します。
ハグリーノの使い方
はじめに
- ハグリーノは新生児(生後2週間)から生後1歳くらいまで快適にご使用いただけます。
- 授乳後30分くらいは吐きやすいので使用しないでください。
- くびのすわらない赤ちゃんを抱っこするときは、くびがぐらぐらしないようにご注意ください。
- 連続して使用するときは、2時間以内が望ましいです。
- 自転車や自動車の運転時には使用しないでください。
まずは動画で確認!
ハグリーノは対面(お腹と胸が接触している)たて抱っこのみの抱っこ紐です。耐荷重は15キロまでありますが、対面抱っこという特性上、生後1年間くらいが快適に抱っこできる時期です。
上からかぶる
帯を持ってパネルを背中に垂らします。帯をもって万歳しながら下ろすとうまくできます。
パネルの下はウエストラインまで下げましょう。体格が大きな男性も同様です。
帯を身体の前で交差して、リングに通す
クッション部が身体に当たるようにし、それぞれ交差した帯をリングに通します。落下防止のために摩擦を利用していることから、はじめのうちは少々通しにくいかもしれません。
帯は体の前か、体の前でクロスして背中で仮結びしておきます。
赤ちゃんが入る袋を整える
両方の帯を拡げて整え、赤ちゃんが入る袋の大きさを確認します。
赤ちゃんの入る袋部分(ポーチ)の大きさは「こぶし二つ分」くらいです。大きいと赤ちゃんが不安定になり、使用者は背中や腰に負担がでます。
慣れないうちは帯を胸の前で拡げて、赤ちゃんが入る部分をイメージしてみましょう。正面下がお尻、両端がお膝の裏の位置です。
赤ちゃんを抱き入れる前に、胸の前の帯を左右に捌いておくと抱き入れやすくなります。
赤ちゃんを抱き入れる
授乳後にゲップをさせるときのように、上に重なっている方の帯の肩に抱き上げます。
赤ちゃんの体重を肩と首もとにあずけ、片足を入れていきます。
片あしを入れて膝ませ覆ったら、なるべく赤ちゃんの背中で布を広げておきましょう。
布がひろがったら、赤ちゃんの重心をご自身の身体に預けながら首もとを移動させます。身体に沿うように、赤ちゃんの体が離れないようにしながら反対側の肩に載せ替えます。
もう一方の帯にあしを入れ膝まで覆い、背中にも布を広げていきます。
布は下の帯を広げてから上の帯を広げる方がやりやすいです。
膝側にある布がぶかぶかして弛んでいる時には、その部分をリングに向かってたどっていき、引き締めることができます。それによって、理想的なM字をとらせることができます。
仮結びしていた帯を両手に持ってほどき、しっかりと結びます。体格によって身体の前(下腹部あたり)か背中で結びます。
ハグリーノからのおろしかた
赤ちゃんが寝ている時、抱っことおろすのを頻繁におこなう小さい時期はいちいち巻き直すのは面倒ですよね。
ハグリーノは抱っこ紐の形を崩さずに抱いたり降ろしたりできます。
背中の帯をはだけるように剥いていき、帯をお膝のうらまではだけます。
(フルーツの皮を剥くイメージでやってみてください。)
使用者の上半身ごと着地します。
しっかり着地したら脇からあしを抜きます。
結び目をほどかずに身体にまとっていれば、次の抱っこもそのまま始められます。
注意事項
○火気厳禁:この抱っこひもは布でできています。火が燃え移ったり、調理器具を引っかけたり危険です。
○おじぎをしない:装着しているときには、腰を曲げたお辞儀をしないようにしましょう。落下の危険があります。
○もちあげない:歩く度に赤ちゃんが揺れ動きなどで持ち上げる必要を感じるときは、巻き方が緩いことが大きな原因です。もういちど装着をし直しましょう。
○その他:
- 赤ちゃんの顔がみえない状態でのご使用はおやめください。
- 使用前にやぶれやほつれがないかご確認ください。破損している場合はご使用を取りやめてください。
- 連続して使用する時は、最長でも2時間以内としてください。
- おんぶ(背面での背負い)はできません。