私がスリングと出会ったのは、1999年、第2子の出産前でした。
当時の抱っこ紐は装着も大変で、子どもを抱っこするとすぐに肩がこる。そんな悩みを抱える中、足を運んだのが、11月3日に開催された「いいお産の日」イベント会場でした。
初めて使ってみたスリングは、子どもの体重がとても軽く感じられ、本当に快適。
翌年3月に生まれた第二子はもちろん、赤ちゃん返りした上の2歳の子も、スリングに入れるととても楽だったのです。
それまでの私にとって、育児はつらいものでした。
育児本などでマニュアル化された子育て情報に振り回わされ、自由は奪われかなり欲求不満の毎日。
自分が満足できる子育てって、何だろう・・・。悩んだ末、友人と子育てサークルを立ち上げたのも、この頃でした。
初めてスリングを使ったとき「これがあれば、子どもと一緒に出かけられる!」と嬉しくなりました。
単に私の体が楽なだけでなく、私の体にぴったりくっついた状態になることで精神的に落ち着くのか、子どもたちも「ほっ」とした様子で寝ていることが多く、無理矢理寝かしつけることもありませんでした。
目覚めても泣いてぐずることもなく、本当に心地よさそうなのです。
まさしく魔法の抱っこ紐でした。
このときに初めて赤ちゃんを”Wear”することのすばらしさ=Baby Wearingがとてもいいものであると「実感」しました。
これはとてもいいものだから是非とも日本のお母さんたちにも教えてあげたいという想いが、「北極しろくま堂」の原点です。