へこおびおんぶ 快適に高くおんぶするためのコツまとめ
「初めてへこおびでおんぶしてみたらちっとも位置が⾼くならない」「最初は⾼い位置でお んぶできているのに、しばらくすると下がってきちゃう」そんな⽅にお伝えしたいコツ満載 の特集です。ポイントはおびを緩めないこと、布のたるみをていねいに取りながらおんぶすることです。
1.高くおんぶするためには背中に乗せたらまず揺すり上げて位置を⾼く!
背中に乗せた時点で位置が低い場合は“揺すり上げ”をして位置を ⾼くしてから結び始めます。 ⽚⽅の⼿でおしりを⽀えつつ、もう⽚⽅の⼿で肩ひも 2 本を下に 引きながら、軽くジャンプします。リュックを背負い直すイメージ です。
2.肩ひもを下に引く⼒を緩めない
肩ひもは強く握っているだけではなく、下に向かって常に⼒をかけ続け てください。常に⾚ちゃんの体重をひもに感じているようにします。ゆるめてしまうと落下事故にもつながりかねないので、安全のためにも必 ず守りましょう。
3.膝に挟む帯はピンと張る
2.と同じように、膝にはさむ時も肩ひものテンションは保ち続け ます。ただ膝位にはさむのではなく、ピンと張った状態をキープしましょう。
4.⾚ちゃんのおしりで広げた布は上側と下側に分けて前⽅に引く
背中に帯をまわし、⾚ちゃんのおしりをおおったら、前⽅に戻ってきた布を正⾯⽅向に引き ます。 この時、帯の上側と下側に分けて引くと背中の布のたるみがきれいにとれて、おんぶの位置が下がるのを防ぎます。
*チベタンの場合*
5.初⼼者の⽅にはチベタンがおすすめ
チベタンは⾚ちゃんの体重を上に向かって押し上げる⼒が働くの で、初めての⽅でも⾼い位置でおんぶがしやすいのが特徴です。まずはチベタンから試されることをおすすめします。 (脇のリンパ節に当たって痛くなり、体に合わないという⽅もいます。)
6.斜め上に向かって軽くジャンプしながら肩ひもを引く
斜め上にひもを引くことで⾚ちゃんを上に向かって持ち上 げる⼒が働きます。ただひもを引くだけだと引きにくいの で、引くと同時に軽くジャンプするといいですよ。 ⾚ちゃんのおしりに2枚の布を広げたあとと、鎖⾻の下で バッテンを作ったあとの計2回、斜め上に引きながらジャンプ!をするとしっかりと布のたるみがとれて、⾼い位置がキープできます。
※チベタンおんぶを快適にする⽅法はこちらもご覧ください。
vol.202 へこおびおんぶ リュック式チベタンフィニッシュをもっと快適に!
*バッテンの場合*
7.ねじり始めはみぞおちから
みぞおちあたりからねじり始めると、ねじり⽬がアンダーバストで⽌まり安定します。ねじり始めの位置が⾼いと、ねじり⽬が上がってきて⾸が苦しくなりやすいです。
8.ねじるときは体の近くで
体の近くでねじった⽅がゆるみにくく、⾼い位置でのおんぶが完成します
9.結び目はみぞおちあたり
せっかく高い位置でおんぶをしても最後の結び目を低くしてしまったら、結局おんぶの位置が下がってしまいます。腰(ウエスト)で結ぶのではなく、みぞおちあたりで結ぶようにしてください。
【肩の食い込みを軽減するためには】
10.三つ折りをていねいに。背中に乗せたら一度整え直すとなおGood!
とっても細かいコツですが、最初の三つ折りをていねいにおこない、さらに背中に乗せた時点で整え直すと食い込みが軽減されます。さらには、バッテン、キモノスタイルともに、肩の布が広げやすくなります。
それぞれの結び方の特徴はこちら
リュック式チベタンフィニッシュ
【メリット】
初心者の方でも高い位置でおんぶしやすい。
高い位置がキープしやすい。
胸が目立たない。
【デメリット】
脇の下がしまって苦しい人には不向き。
肩の布が広がりにくい。
バッテンおんぶ
【メリット】
チベタンでは脇の下が痛い人におすすめ。
キモノスタイルよりは高い位置がキープしやすい。
【デメリット】
胸が目立つ。
肩の布が広がりにくい。
キモノスタイル
【メリット】
胸が目立ちにくい。
肩の布が広がるので食い込みが少ない。
【デメリット】
初心者の方は高い位置でおんぶしにくい。
高い位置がキープしづらい。
要所要所でほんの少し「ていねい」を心がけると、位置が高いだけでなく見た目にも美しいへこおびおんぶができあがります。最初のうちは難しくても、慣れてくるに従って自然と手がそのように動くようになるから不思議です。ぜひ諦めずに練習してみてくださいね!
次号予告
オリンピアードシリーズ 新色のご紹介
東京オリンピック招致を記念して制作してきたオリンピアードシリーズもいよいよ最後の一色です。赤をテーマにした新色をご紹介します。明るく元気をくれるような色合いです。春の訪れを前に準備しておきたくなる色に仕上がりました。みなさんにお披露目するのが楽しみです。
編集後記
雨が降らない日が続き、空気が乾燥していますね。インフルエンザが大流行していますので、どうぞみなさまお気をつけくださいね。
さて、今回のへこおびおんぶを特集するにあたり、本当はご紹介したい豆知識があったのです。それはおんぶ中にお子様が寝てしまった時に首がガクンと後ろに倒れるのを防ぐ方法。手ぬぐいなどをお子様の後頭部に当てて布の両端を肩部分に挟み込む、という簡単なものです。しかし、写真(右参照)を撮ってみたところ絵本やアニメに出てくる泥棒のようで、なんだか特集に載せるには見栄えがよくないな、、、と思いやめてしまいました。というわけでこちらの編集後記でご紹介しております。絶対とは言えませんが、高い位置でおんぶができているとお子様の首は後ろではなく前に倒れやすくなります。よろしければ参考にこちらの動画をご覧いただければ幸いです。
SHIROKUMA mail editor: MK②
EDITORS
Producer Masayo Sonoda
Creative Director Mai Katsumi
Writer Mai Katsumi, Masahiko Hirano
Copy Writer Mai Katsumi, Masahiko Hirano
Photographer Yasuko Mochizuki, Yoko Fujimoto, Keiko Kubota
Illustration 823design Hatsumi Tonegawa
Web Designer Nobue Kawashima