災害が起こったときに、首尾よく避難できたとします。でも、それが外出先だった、大量のおむつを持つのは諦めて逃げてきた。でも支援物資がない、という場合はどうしますか?
生理も同じことです。おむつにナプキン、持って避難できるとは限りません。
この記事では、避難生活でのおむつと生理の対処法についてご紹介します。

赤ちゃんのおむつの画像

おむつは工夫次第でつくれる

食料や水については現地で流通やボランティアがうまく機能していくことを願うだけなのですが、おむつについては知恵があります。そもそも、赤ちゃんがいるだけでもたいへんなのに、おむつを数日分持って避難することは現実的ではありません。

紙おむつは『なんども張り直しができる』タイプのテープがついた商品がありますね。

剥がせるテープのおむつなら、カバーとして使える

おむつを使用したら、外側のカバーになる部分は捨てないように残します。吸収体は再利用はできませんのでその部分は掻きだすようにして捨てましょう。吸収体は避難所のトイレ代わりのところ(水で流さない箱の中など)にいれておくと、大人のトイレにも役立ちます。まだ十分に吸水能力はあります。

こんどは吸収体の部分に使い古しのタオルや小さくなった服などを切って敷きます。

カバーになる部分もないなら、スーパーのビニール袋の両脇と持ち手のトップをカットしてT字帯のようにします。(お産の時に使った方もいると思います)わからなければふんどしを想像して下さい。
そこに古いタオルや服などを敷いて使います。
使い捨てできるなら汚れたら捨て、洗えるなら洗ってもいいと思いますが・・・。

レジ袋をハサミで切っておむつをつくる方法
レジ袋をハサミで切って、おむつカバーの代わりにする方法。
レジ袋とタオルの簡易おむつをつけた赤ちゃん
おむつは吸収と防水の役割をしていればとりあえずは大丈夫。
災害時の工夫について
この方法は2011年3月に紹介されている。

この方法は、女性の生理にも使えます。
もちろん、もたついたり漏れたりすることもありますが、ないよりは数倍マシです。

このようなときにハサミがないと不便です。刃物類がなければ、近くの方に遠慮なく借りましょう。

中の吸収体にするものは、タオルや服などとしましたが、水と洗剤があってお洗濯ができる状況なら、使い回せるものでもいいと思います。すべては避難生活の状況に合った方法を選べばよいのです。女性用のナプキンが豊富にあれば、これを赤ちゃんのおしっこの吸収体として使ってもOKですよ。

とにかく、支援物資が届くまでこれで凌ぎましょう!

トイレをつくる方法

避難所、あるいは災害後の自宅では水洗トイレが使えないことが多くあります。以下の写真は洗濯カゴとビニール(ゴミ)袋を使ってトイレを作る方法です。

ビニール袋と洗濯カゴでトイレをつくる
ダンボールの便座もつくります。
洗濯カゴとビニール袋でつくるトイレ
この中におむつの吸収体や簡易トイレ凝固剤を入れるとよい。

し尿の凝固剤はネットショップなどで販売しているので、一袋あると安心できますね。150回分で2500円くらいです。

これでし尿を固めます。

あと、これは防災コーディネーターに聞いたのですが、し尿の管理について。
尿と便をわけるとにおいが強烈にならないそうです。家庭でそのまま避難生活をしているなら、尿と便のトイレを分けることができれば少しはましかもしれません。

まとめにかえて

お子さんは元気なように見えても心は傷ついていることは多いです。
言葉で恐怖や不安を表せない幼児は溜め込んでしまいます。
お絵描きなどをして発散させることもできます。子どもが描く絵がせい惨なものであってもひとまず受け入れてあげて下さい。
実際に、阪神大震災ではそのような寄り添うだけのボランティアも活動していました。そのボランティア団体は海外の方のグループでした。

肌と肌が触れることはとても安心できるものです。
だっこやおんぶをしてあげる、手をにぎっているなど、接触を心がけると良いでしょう。

負担のない抱っこやおんぶの道具は北極しろくま堂にご相談ください。

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