私たちはバックル付き抱っこひもが大好き。例えばTulaやBeco、サポートベルト付きのPikkolo、Bobaやエルゴベビーは売れ筋商品です。理由はー多くのママたち(babywearer)に簡単に気持ちよく使ってもらえるし、スリングやラップのように紐や布を調整する必要もないから。でもそれはあなたがいつでも気持ちよく使えているという意味ではありません。
この記事はCarry Me Away社のブログを許可を得て翻訳・掲載しています。
バックルつきの新しい抱っこひもを買って、でもなんかちょっと違うと思っているママが失望しないように。ここでは気持ちよく使うための9つのヒントをご紹介します。
ストラップをしっかり調整すること
ヒント1
抱っこひもが赤ちゃんにとって暖かくて心地よいということはわかりますね。
ママは赤ちゃんの体が離れてしまうからといって、自分の体を前傾にしないでくださいね。それよりも脇にあるストラップをもっと締めて赤ちゃんの体の方をママに近づけたり、もう少し赤ちゃんの体が垂直になるように調整して下さい。パッドが入っている部分が所定の場所ではないところにあったり(特に背中で紐が交差している時)、脇や背中のストラップをしっかり締めていないと心地よく抱けません。
Don’t
この抱っこは緩すぎる。赤ちゃんがママの体に対して低すぎて、ママの体に心地よくフィットしていない。ぶら下がっている状態です。
Do
赤ちゃんは腕に抱かれたときと同じように心地よく包み込まれている。
Don't
脇の下のストラップの位置
ヒント2
ストラップがあなたの脇のぎりぎりにあると快適ではありません。擦れて痛くなるかもしれません。
Don’t
Do
赤ちゃんの位置
ヒント3
赤ちゃんが抱っこひもの真ん中にいるかを確認しましょう。赤ちゃんを抱き入れる前に抱っこひもがママの体の中心に装着されていますか? パネルが左右対称になるように使いましょう(英語ではパネル=背あてといいます)。
Don’t
Do
ほんの少しの違いですが、ずっと身体を傾けていなければならない赤ちゃんの状態は見直したいものですね。
赤ちゃんの大きさと抱っこ紐の関係
ヒント4
赤ちゃんがちゃんと座れているか、赤ちゃんのお尻が抱っこひものくぼみにちゃんとはまっているかを確認しましょう。よい座面(本体部)であるなら、赤ちゃんとママの背面をしっかり支え、ぐっと引っ張ればバランスがとれます。赤ちゃんのお尻は本体の中央に少し沈んでいることでしょう。もしあなたの抱っこひもが赤ちゃんの両足を覆いすぎるなら、その抱っこひもは今の赤ちゃんの体型に対して大きすぎます。(参考動画↓)
Don't
赤ちゃんのお尻は抱っこひも(パネル)の最下部にはまっているべき。この写真ではお尻の下にあまった生地がある。
Do
赤ちゃんのお尻がすっぽりと覆われるようにしましょう。子どもの身体が均等におさまって、脚も同程度に覆われます。
抱っこ紐の幅は赤ちゃんに合っているか?
ヒント5
上のヒント4と少し似ています。
パネルの幅が適切か確認しましょう。理想的なポジションはパネルの端を折り込んだり布を寄せたりして作り出すのではなく、適当な大きさの抱っこひもを選ぶことです*。赤ちゃんの脚は自然に膝を曲げ、膝から下が抱っこひもから出ていて、抱っこひもで膝から膝までサポートされているべきです。迷ったら、小さい方の抱っこひもにするべきです。赤ちゃんが成長したら、膝まで覆えるような抱っこ紐にしましょう。
*布製抱っこ紐(メイタイ、Onbuhimoなど)は紐を使ってパネルの幅や長さを調整することがあります。バックル付きの抱っこ紐はパネルが成型され硬いことが多いので、紐を使うのは適切ではありません。
Don't
この抱っこ紐はこの赤ちゃんには大きすぎる。膝を自然に曲げることができません。
Do
この抱っこ紐はちょうどよいサイズで、脚もちゃんとサポートされており、自然な姿勢で座っていられます。
ウエストベルトの位置は適正か?
ヒント6
ウエストベルトの位置をチェックしてみましょう。ウエストベルトを体の前後で適正な位置にキープするこことは大切なことです。ママの体に対してウエストベルトがどちらかに下がったりしていないか見てみましょう。そしてちゃんとひき締めましょう(ただしきつすぎてはいけません)。多くのママは理想的なウエストベルトの位置は腰骨の上の骨盤に乗るような位置だと思っています。しかしあなたにとっての理想の位置は本人にしかわからないので、全てのママにとって腰骨の上というのが理想とは限りませんから、上下に調整してみてください(だっこでもおんぶでも)。
あなたは赤ちゃんの体重を腰で受け止めたいと思っているでしょう、バックル付きの抱っこひもを適正に使えば、その通りに肩のかわりに腰で支えることができます。
Don't
ウエストベルトが下腹にかかっている。時間が経つにつれて快適性が減少する。
抱っこのときにウエストベルトが前傾して装着されていると、ママは反り腰になりやがて腰痛になるでしょう。赤ちゃんの重みが腰で支えられず、肩が圧迫される原因にもなります。
Do
ウエストベルトが前後水平に装着されている状態が正解です。
チェストストラップはちゃんと締めてる?
ヒント7
肩(チェスト)のストラップをチェックして下さい。おんぶするときには鎖骨のところでストラップを締めます。肩ベルトと肩ストラップの関係はAラインではなく、Hラインになるようにしましょう。肩ストラップが悪い位置にあると、背中の上の方が痛くなる原因となります。
Don't
チェストストラップの位置が不適正。
Do
鎖骨のところで締めた状態。ストラップは肩ベルトとともにHポジションになっている。
肩ベルトの締め具合
ヒント8
肩ベルトの締め具合をちゃんと調整しましょう。
よくある間違いは肩ベルトを緩めすぎていることで、肩から外れていたり首に寄りすぎているものです。肩ベルトは肩の中心(肩骨の上)に載せないと痛みの原因になります。同様に首に近すぎる位置もいけません。
肩ベルトがきつすぎると、肩こりの原因になったり、僧帽筋を痛めますーこれはあなたにとってつらい状態です。何度も言いますが、肩ベルトとショルダーストラップはHポジションであり、Aポジションにならないようにしましょう。
Don't
肩ベルトが緩すぎて肩から落ちている。
Do
肩ベルトが鎖骨の位置にある状態。ストラップが体に対して平行でHポジションになっている。
ストラップを先に締める方法
ヒント9
いよいよ最後のヒントです。
バックルがついた抱っこひもを使っている時にもしあなたが何かしっくりこないと感じているとしたら、このバックストラップを先にしめてから抱く方法を試しにやってみてください。
抱っこのやり方
ウエストベルトを装着して、チェストストラップも締める。この時にチェストベルトをあらかじめベストな位置にしておく。脇のストラップは緩めておく。
子どもをを抱き上げて、適正な位置に抱く。
緩めてある肩ベルトをひいてチェストストラップを頭からくぐるようにする。余る部分は背中側に寄せる。
肩ベルトをしっかり引いて肩ベルトやストラップが適正な位置になるように調整する。
お互いが心地よい姿勢になるように、ストラップなどを引いて調整する。
わかりましたか? この記事があなたの助けになるといいのですが。他に何かこまったことがあったらお知らせ下さいね。
この記事は北極しろくま堂が2015年5月に Carry Me Away から翻訳と掲載の許可をうけて掲載しています。(クレジットやかわいいミッチェルの写真はDancey Pants Discoからご提供いただきました)