はじめに
このページではキュット ミー!の使い方を紹介します。これは世界中のベビースリング(リングスリング)の使い方の基本でもあります。そのためここでは弊社商品を指すキュット ミー!ではなく、スリングという一般名称も並記しますので、ご了承ください。
スリングで実際にお子さんを抱く前に、人形などを使って着脱の仕方を試し、スリングの付け外しやスリングの長さ調節の仕方に慣れましょう。必ず抱っこする人(お母さん)と赤ちゃんが密着して下さい。
赤ちゃんをスリングで抱っこしたら、動いたり話し掛けたりしてください。お母さんが付け心地よく抱っこできれば赤ちゃんも気分がいいのです。もし、嫌がったら自然に抱っこできる位置に変えてあげてください。お母さんが安心して抱っこできる位置で赤ちゃんを支えてあげてください。とにかくリラックスすることです。親としての適性をテストしているものではありませんから。
注意事項
○火気厳禁
どのスリングも布でできています。火が燃え移ったり、調理器具をひっかけたりすると危険です。防炎加工はしてありません。
○持ち上げない
赤ちゃんを持ち上げるとポーチ(赤ちゃんが入っているところ)全体が緩みます。赤ちゃんには手を添える程度で、持ち上げて使用しないでください。持ち上げないと不安・快適ではない場合は、スリングのつかいかたが間違っている場合があります。
○おじぎをしない
腰を曲げてお辞儀をすると赤ちゃんの状態が不安定になります。装着しているときはお辞儀をしないようにしてください。
その他
- キュット ミー!は生後2週間から、16キロ(約3歳)まで使えます。
- 使用中、赤ちゃんの口や鼻の付近に衣服がかかったり、ハンカチやタオルなどを置かないでください。赤ちゃんが窒息する原因になります。
- ご使用毎に生地やリングにやぶれ、ほつれ、破損などがないか確認してください。万一生地やリングに破れ、破損がある場合は使用しないでください。
- 連続して使用する時は、赤ちゃんへの負担を考え最長2時間以内としてください。
免責:適切ではないご使用方法で生じる問題については、弊社は責任をおいません。
コアラ抱っこから新生児の基本抱きへ
「新生児の基本抱き」は、股関節脱臼をしやすい日本人の赤ちゃんのために考えられた抱き方です。先天性股関節脱臼といっても生まれてから後天的にはずれることが多く、生後3~4ヶ月の健診まではよく観察することが大切です。
この先天性股関節脱臼を予防するのに効果的なのがコアラ抱っこです。コアラ抱っこをスリングでやってみると「新生児の基本抱き」になります。
- コアラ抱っこは、赤ちゃんのおなかをお母さんの体に向かい合うようにして抱っこします。片手は赤ちゃんのお尻を支え、反対の手は赤ちゃんのくびや頭、上半身を支えてください。
- くびがすわるまでは赤ちゃんの体を少し傾けて、上腕部(力こぶができるあたり)に赤ちゃんの頭がもたれるようにするとくびが安定します。
- 横抱きで赤ちゃんの股の間にお母さんの手を入れても股関節脱臼の予防にはなりません。
0~3ヶ月児
赤ちゃんのおなかをお母さんの体に向かい合うようにしてだっこします。
赤ちゃんは寝かせていると足を自然に開脚しています。
この足の状態をそのままにだっこします。
片腕は赤ちゃんのおしりの首や頭、上半身を支えてください。
首がすわるまでは赤ちゃんの頭を腕で支えるようにします。
スリングで月齢の小さい赤ちゃんを抱っこするときは、このコアラ抱っこをスリングで実践するようにしたいものです。
キュット ミー!のサイズについて
中綿の取り出し
中綿の取り出し口は肩パッド脇にあります。
取り出し口から指を差し入れて取り出してください。
※お洗濯の時は取り出して別に洗った方が早く乾きます。
※中綿はなくても使用に差し支えありません。
キュット ミー!の中綿は、装着したときに綿の端がリングから20センチ以内までにくるようであれば適切です。リングにあまりに近かったり逆に遠いときは調節が必要になります。この場合、サイズホールにて各サイズに簡単にセットすることが可能です。
リング(型パッド)側より…
1つ目:SSサイズ(使用者の体重が40キロ台の方むけ)
2つ目:Sサイズ(使用者の体重が50キロ台の方むけ)
3つ目:Mサイズ(使用者の体重が60キロ台の方むけ)
使いやすいお好きな位置に合わせてセットしてください。中綿の位置に迷ったら小さめにしましょう。スリングは小さめのほうが使いやすいです。新生児では中綿が大きく感じることもあります。その場合は、まず取り外して使用しても構いません。なお、キュット ミー!823は肩パッドのみで中綿はついていません。
(水洗いした後の交換はいたしかねます。お洗濯の前にこのページやビデオを見ながら何度か赤ちゃんを抱っこしてみましょう)
サイズが合わない方
体格が大柄のかたで、通常のキュット ミー!では布が足りない方のために、特注製品のご注文も承っております。まずは、メール・LINE・電話などでお問い合わせください。
体格が小さい方は中綿のないキュット ミー!823のご使用もご検討ください。キュット ミー!であれば、中綿を外すとより快適にお使いいただけます。
テールの準備
各部位の名称
布をリングに通す
①テールの端から布をくしゅくしゅとまとめていきます。布が山→谷→山→谷となるようにギャザーを寄せるイメージです。
このときは布の端が端にあり,中央の布に重ならなければよいです。きれいに折りたたむ必要はありません。
②まとめたテールをリングに通します。
③こんどは折り返すように片方のリングに通します。ベルト通しの要領です。
④正面からみて,リングがひとつだけ見えていればOKです。端の布はリング上でも端にあります。
テールとレールの関係
左の図の青い線はリングを通って青いテールにつながっていきます。
オレンジの線はリングを通過してテールのオレンジ部分につながります。
リングから垂れた布(テール)のどこを引けばどこが締まるかがわかると調整が簡単になります。