外出時にもおすすめ! 胸の前でばってんしないおんぶひもの使い方
昔ながらのおんぶひもは高い位置でおんぶができる優れもの。お母さんの体は楽ちん、赤ちゃんは前が見えるので退屈せずにご機嫌です。
でも胸の前でばってんにするので胸が目立ってしまうのが悩みどころ。
他にも、首回りが詰まって苦しいという方もいるのではないでしょうか。
そのようなお悩みを持っている方に朗報です!胸の前でばってんしない新しいおんぶひもの使い方を紹介します。
合言葉は「フィニッシュはチベタン(チベット式)」
① 赤ちゃんを背負います
前屈みになって作業します。
肩ひもをばってんにせずに、そのまま脇の下から後ろに送ってDカンを通します。(もう片方のひもは膝に挟んでおきましょう。)
片方できたら、もう片方も同じように行います。
リュックのように両肩から脇の下にひもが通ります。
これを「リュックで背負う」などと言います。
② 引き上げます
両方のひもをDカンに通したら、ひもを斜め上に向かって引き上げます。そうすると赤ちゃんの位置が上がります。
③ 紐を左右に通します
写真のように、右側のひもを左肩のひもに通し、左側のひもを右肩のひもに通します。(内側/外側どちらから通してもOKです)
両方できたら、またひもを斜め上に向かって引き上げます。
このやり方を「チベタン(チベット式)」と呼びます。
④ 完成です
最後に鎖骨の下で結んで、“リュック”で“チベタン”のできあがり。
へこおびでも同じようにチベタン(チベット式)ができます。
- 胸が強調されません。外出時もおんぶがしやすくなります。
- 首に肩ひもが当たって苦しくなることがありません。
- ひもを上に向かって引き上げることで高い位置のおんぶがキープしやすくなります。
- 鎖骨の下でも赤ちゃんの体重を支えるので、肩だけに負担がかかりません。
- お腹を圧迫しないので、妊娠中の方でも上のお子さんをおんぶできます。
残念ながら、リュック式は脇の下が圧迫されやすいため、リンパ腺に当たって痛いという方には向いていません。
そのような方は下の写真の方法をおすすめします。(へこおびでおんぶした場合のみ)
胸の前でへこおびをねじらずに、布を広げて交差させます。
体の負担が少なく、高い位置をキープしやすいチベット式のおんぶは北極しろくま堂のスタッフの間でも評判が高いです。
着物の時代に生まれたばってんのおんぶ。洋服の時代の現代は、リュックでチベタンが大活躍してくれること間違いなしです。
みなさんが快適なおんぶの方法をぜひ見つけてくださいね!
昔ながらのおんぶひもに新サイズ登場!
膝から膝まで(ニー・トゥー・ニー)で快適おんぶ♪
9月号の特集でご紹介したように、少し大きめサイズの昔ながらのおんぶひもが発売になりました。
その特長は…
- 背当ての幅が通常よりも広いので、1歳をすぎたお子様でも膝から膝までをしっかりと覆えます。
- 肩ひもの幅を広くし、ウレタンクッションも厚めになりました。肩への負担が軽くなり、大きめのお子様のおんぶでもらくらくです。
- 肩ひもと腰ひもを通常より長めに作ってあります。ふくよかな体型の方、がっしりした男性にもおすすめです。
大きめのお子様のおんぶに、昔ながらのおんぶひも ニー・トゥー・ニーサイズをぜひどうぞ。
編集後記
すっかり季節は秋となり、おでかけにぴったりの季節となりました。
今月号でご紹介したチベタンのおんぶはまさにおでかけにぴったりです。北極しろくま堂の店頭や各種イベントなどでもご紹介しておりますが、昔ながらのばってんおんぶならではのお悩みが解決できて、とても評判がよく、みなさまによろこんでいただいています。
おんぶならお子さんもお母さんの肩越しに前が見えるので、お互いに同じものが見えて、同じ時間と場所を共有できている感覚が高まりますね。
お子さんの成長はあっという間。今年抱っこの子は、来年はおんぶやあんよ、今年よちよち歩いている子は走り回っているのではないかと思います。
今年の秋にしか味わえない親子一緒の時間を存分に楽しんでくださいね。
SHIROKUMA mail editor: MK②