オムツからうんちやおしっこが漏れて、赤ちゃんの洋服や布団が汚れてしまった。こんな経験をしたことのあるママやパパは多いことでしょう。最近の紙オムツはとても優れていて、漏れることはほとんどありません。だからこそ、漏れが頻繁に起こる場合は何らかの対策が必要です。
今回は、オムツから漏れる原因や対策方法を紹介します。
この記事を読めば、オムツの漏れに悩まされる心配はぐっと少なくなるはずです。オムツの漏れに悩んでいるママやパパはぜひ読んでみてくださいね。
おむつから漏れる原因
この項では、オムツから漏れてしまう原因の代表的なものを紹介します。
サイズがあっていない
オムツにはいくつものサイズがあります。赤ちゃんは日々成長していくので、今まで使っていたオムツがある日を境に小さくなってしまうことも珍しくありません。また、逆にサイズアップが早すぎても漏れやすくなります。オムツは、ウエストや太ももにゴムの跡がつかないもの、テープを留(と)めたときにウエストや太ももに隙間ができないものを選んでください。
ただ、長く抱っこやおんぶをする予定があるときには、おむつをきつく締めすぎると脚がうっ血することがあります。おむつだけがうっ血原因ではありませんが、下肢(特に股関節)が動かしにくくなりますので、抱っこでうっ血の経験がある場合はきつくしすぎない方がよいかもしれません。詳細はこちらへ。
おしっこやうんちの状態や量
赤ちゃんのウンチは、月齢が低いときは柔らかく、成長するにしたがって硬くなっていきます。月齢が小さくて下痢をしているときに背中に回ってしまったりして漏れてしまうことがあります。また特に男の子はおむつをつけたときの性器の向きによって水分が集中的に向いてしまうことがあり、それによって漏れてしまうことがあります。女の子でも大きめのおむつをしていて、体勢が悪ければ漏れてしまうこともあるでしょう。CMなどでは数回分の量をキャッチできるとしていますが、おむつの中は蒸れて重くなり、水分により冷えてきます。自分自身がおむつをしていることを想像してみると、その不快さがわかると思います。オムツの状態は、こまめにチェックしましょう。
おむつの付け方
オムツは、しっかりとギャザーを立てないと太ももやウエストの隙間から漏れやすくなります。しかし、赤ちゃんがよく動くようになると、テープタイプのオムツを時間をかけてしっかりとつけることが難しくなるでしょう。ですから、赤ちゃんが動くようになったらパンツタイプのオムツに変えてください。また、男の子の場合は性器が横を向いたり上を向いたりしていると、ウエストや太もも部分から漏れやすくなります。オムツをつける際、性器を下に向けてつけましょう。
メーカーが合ってない
オムツは、メーカーによって微妙な差があります。いろいろな対策をしてもオムツの漏れが起こる場合、赤ちゃんの体とオムツの形が合っていないかもしれません。違うメーカーのオムツを試してみましょう。
おむつ漏れの対処方法
オムツの漏れは、いつ起こるか分かりません。ですから、長時間外出する場合は、着替えを最低でも1組持っていきましょう。寝ている間にオムツから漏れることが多い場合は、おねしょシーツなどを利用してください。使い捨てのものも販売されています。また、夏でも腹部を冷やさないようにすることが大切です。
この項では、オムツの漏れを防ぐコツを紹介します。ぜひ、参考にしてください。
サイズをあわせる
前述したように、オムツを外したときにウエストや太ももにゴムの跡がついている場合は、オムツが小さすぎます。反対に、オムツをしっかりつけても、ウエストや太ももに隙間がある場合は、大きすぎです。同じサイズでもメーカーによって差があるので、複数のメーカーのものを試してみてください。
正確につける
オムツをつける際は、ギャザーを立て、ウエストに隙間ができないようにきっちりとつけましょう。赤ちゃんが動いてオムツをつけにくい場合は、テープタイプからパンツタイプに変えてみてください。
こまめに替える
オムツのサイズが小さいほど、吸収できる量は少なくなります。また、赤ちゃんが1歳近くなるとオシッコの量が増えて漏れやすくなるでしょう。オムツは2~3回の尿を吸収できると言われていますが、できるだけこまめに交換してあげましょう。
おむつの選び方やトラブルの解消方法
この項では、おむつの選び方やトラブルの解消方法を紹介します。
おむつの選び方
オムツには、新生児用とS・M・L・ビッグサイズなどの種類があります。テープタイプはLサイズまでというメーカーもあるので、よく確認しましょう。オムツのサイズは、ウエストや太ももに隙間がなく、肌に跡も残らないものを選んでください。
パンツタイプへの切り替え時期
赤ちゃんがハイハイをはじめたら、テープタイプからパンツタイプに切り替えようと言われています。しかし、ママやパパがテープタイプでは、もう交換しにくいと思ったらハイハイ前でもパンツタイプに切り替えて大丈夫です。
ムレやかぶれの対処方法
オムツを長時間つけっぱなしだと、オムツをつけている部分の肌がむれたりかぶれたりすることがあります。オムツにオシッコがたまっているとむれやすくなるので、こまめに変えてください。また、下痢をした場合はおしりふきで拭くだけでなく、ぬるま湯で下半身全体を洗ってあげましょう。お風呂までしなくても、毎回洗面所でお尻を洗ってちゃんと乾燥させると症状が和らぐことがあります。せっけんなどを痛がるならお湯(お水)だけでも大丈夫です。とにかくきれいにします。その後肌の水分をよくぬぐってからオムツをつけます。それでも改善しなければ皮膚科を受診しましょう。ベビーパウダーや保湿剤などをむやみにつけると悪化する恐れがあります。
おむつの漏れに関するよくある質問
この項では、おむつの漏れに関するよくある質問を紹介します。
Q. 男の子と女の子では、どちらが漏れやすいですか?
A. 一概には言えませんが、男の子のほうがオムツの中の性器の向きで漏れやすくなります。
Q. メーカーによって肌がかぶれやすくなることはあるでしょうか?
A. 赤ちゃんによっては、特定のメーカーのオムツをつけると肌がかぶれることがあります。これは肌とオムツの相性が悪いので、別のメーカーのオムツを試してみてください。
Q. 布おむつのほうが紙おむつより漏れやすいでしょうか。
A. はい。布オムツのほうがどうしても体にフィットしにくいので、漏れやすくなります。オムツカバー等で工夫しましょう。
Q. おしっこの量が増えたら、おむつを外すべきですか。
A. オシッコの量が増えるのは1歳前後ですが、この年でトイレトレーニングを初めてもうまくいかない赤ちゃんも珍しくありません。無理にオムツを外すより、おねしょシーツなどで対策を立ててください。一方で「おむつなし育児」も注目を集めています。これはトイレトレーニングを早くはじめようという運動や思想ではなく、赤ちゃんも気持ちよく排泄できるようケアをしてみましょう、というものです。おむつなし育児を生後すぐからはじめる方もいます。経験者によると比較的早く“おまる”での排泄ができるようになるそうです。
Q. おむつかぶれになったら、オリーブオイルをつけるといいと聞きました。
A. 民間療法は、かえって皮膚の状態を悪化させてしまうこともあります。皮膚科を受診し、医師の指示に従ってください。
まとめ
いかがでしたか? 今回はオムツが漏れる原因や対策を紹介しました。特に、初めての赤ちゃんは、ママもパパも分からないことが多く、失敗することも珍しくありません。ですから、漏れてもすぐに対処できるように着替えやシーツを用意しておくといいですね。いろいろなメーカーのオムツを試したいという場合は、試供品を提供しているメーカーもあるので、申し込んでみてください。