「赤ちゃんを抱っこすると泣いてしまう」「急に抱っこを嫌がるようになった」など、赤ちゃんの抱っこでお悩みではありませんか。赤ちゃんが抱っこを嫌がるのには、さまざまな理由があるのです。今回は、赤ちゃんが抱っこを嫌がるのはなぜか、詳しく解説しましょう。
この記事を読むことで、赤ちゃんが抱っこを嫌がる理由がよく分かります。便利な抱っこひもについても紹介するので、ぜひ記事を読んでみてください。
赤ちゃんが抱っこを嫌がる理由
最初に,赤ちゃんが抱っこを嫌がる主な理由をみていきましょう。
嫌がるなんてもんじゃない、釣れたばかりの鰹みたいに「暴れる」ならこちらの記事をご参考にどうぞ。
暑い
抱っこされると暑くて泣き出すことがあります。赤ちゃんは体温が高く、体温調整機能が未発達なため、暑さを感じやすいのです。特に夏場や天気のいい日の屋外などは、抱っこされて暑いことが泣く原因となりやすいでしょう。
抱っこのしかたが気に入らない
抱っこの仕方が悪い・不安定だと、赤ちゃんが不安を感じて泣きやすくなります。抱き方が悪いと、赤ちゃんの体に負担がかかり、気持ち悪くて泣いてしまうのです。また、母親の抱っこに慣れている場合、父親が抱っこすると違和感を覚えて泣いてしまうこともあります。
おっぱいの匂いがする
抱っこするとおっぱいの匂いがし、興奮して泣いてしまうことがあります。また、眠りたい気持ちとおっぱいを飲みたい気持ちが絡み合い、泣くケースもあるでしょう。特に、臭覚が敏感な生後4か月までの低月齢の赤ちゃんに多く見られます。
親の不安が伝わる
母親が不安に感じると、赤ちゃんに伝わって泣いてしまうことがあります。赤ちゃんは、母親の表情をよく見ているものです。不安な顔をしていれば、赤ちゃんも不安になります。育児に追われて余裕がなくなっていたり疲れたりしているときは、赤ちゃんを信頼できる人に預けてリフレッシュするといいでしょう。
抱っこに不慣れ
低月齢の赤ちゃんは、抱っこに慣れていないこともあります。特に、生後2~3か月ごろはふっと抱き上げられた感触や姿勢に慣れておらず、びっくりして泣いてしまうことがあるのです。おなかがすいている・おむつがぬれているなど、特に原因がないのに抱っこで泣いてしまうのなら、慣れていないことが主な原因でしょう。まずは抱き上げる瞬間の動作を見直してみましょう。以下の動画では抱き上げ方も解説しています。月齢が進むと自然と解消されるため、気持ちを楽に持って対応してください。
赤ちゃんが抱っこを嫌がるときの対処法
赤ちゃんが抱っこを嫌がるときの対処法で,主なモノを詳しく解説します。
体が密着するように抱っこする
赤ちゃんを横向きに抱っこして泣く場合は、抱っこの仕方を変えてみるといいでしょう。赤ちゃんと向かい合わせになるようにし、体を密着させるように抱っこしてみてください。密着の度合いは「お願いするときに手のひらを合わせたとき」のようなピッタリくっついているけどきつくない、という具合です。抱っこするときのコツは、以下のとおりです。
- 赤ちゃんの頭を親側に寄りかからせる(赤ちゃんの首が楽な状態)
- 赤ちゃんのひざが開いた状態にする(体が密着して安定する)
抱っこで体が密着し,親の体温が赤ちゃんに伝わると,安心して泣き止むことでしょう。
抱っこしたまま歩いてみる
抱っこして泣くときは、そのまま歩いてみてください。歩くことで、赤ちゃんに振動が伝わり、リラックスさせる効果があります。泣きやんでからも、赤ちゃんの体を小刻みに揺らすと効果的です。赤ちゃんの機嫌がよくなり、泣かずにいてくれることでしょう。
おっぱいやミルクをあげてみる
抱っこしても赤ちゃんが泣く場合、母乳やミルクを与えることで泣きやむことがあります。特に母親が抱っこした場合は、母親の匂いを感じて母乳やミルクが恋しくなることがあるからです。授乳できれば赤ちゃんのおなかが満たされるため、泣きやんでくれます。
野外を散歩してみる
日中なら、屋外を散歩してみるのもいいでしょう。赤ちゃんが1日中屋内で過ごしている場合、目に見えるものに変化がなくて飽きてしまい、泣くことがあります。屋外を散歩して気持ちが落ち着けば、泣くこともなくなるでしょう。
一人で遊ばせてみる
一人で遊ばせてみると泣きやむことがあります。赤ちゃんは、いつも抱っこしてほしいわけではありません。抱っこしてほしくないときに無理やり抱っこされると、泣いて嫌がることもあります。抱っこから解放され、一人で遊ぶことで機嫌が戻るでしょう。
ただ触れてみる
愛情ホルモンといわれる「オキシトシン」は心を落ち着かせる効果があることが知られています。抱っこで拘束されることは嫌でも、触れられることは心地良く感じている可能性は高いので、ただ撫でる,触れているということが効果があるかもしれません。
触れるケアをすると,触れられる側のオキシトシンの分泌が高まるのはもちろんのこと,触れる側(ケアする人)のオキシトシンの分泌も高まるのである。
山口創「皮膚感覚と脳」日本東洋医学系物理療法学会誌 第42巻2号
なにをしても泣くなら体調不良の可能性も
抱っこ拒否を通り越して、赤ちゃんが何をしても泣くのなら体調不良の可能性も否定できません。特に、抱っこをした姿勢で不快感が出ることもあります。長時間泣いている・泣き方がいつもと違う・顔色が悪いなどの場合は、かかりつけ医に相談してください。
抱っこを嫌がる赤ちゃんには抱っこひもがおすすめ
抱っこを嫌がる赤ちゃんには、抱っこひもを使うことをおすすめします。
赤ちゃんが落ち着くなどメリットが多い
抱っこひもには、以下のような魅力やメリットがあります。
- 赤ちゃんが落ち着く
- 抱っこの姿勢が安定する
- 赤ちゃんの落下を防ぐ
- 親の体の負担が軽くなる
- 親が両手を自由に使える
赤ちゃんが好きなポジションを探そう
抱っこひもを嫌がる赤ちゃんでも、好きなポジションがあるものです。たとえば、向かい合うように抱っこされるのが好きな場合と、後ろから抱えるように抱っこされるのが好きな場合があります。いろいろと試して、赤ちゃんが好きなポジションを探してみてください。低月齢の時期に脚が下に伸びてしまうような抱っこの状態はリラックスに繋がりにくいので、お尻が下がって膝が持ち上がるような姿勢になるものを選ぶとよいでしょう(ぜひ上のyoutubeでの赤ちゃんの姿勢をみてください)。場合によっては、現在使っている抱っこひもを買い換えることも必要になります。
スリングやベビーラップがあうことも
抱っこひもにもさまざまなタイプがあります。たとえば、スリングやベビーラップと呼ばれるタイプが合うこともあるでしょう。赤ちゃんをすっぽり包むことができるものは特に泣きにくいとも言われるため、いろいろと試してみてください。当北極しろくま堂でもさまざまなタイプの抱っこひも・スリング・ベビーラップなどをご用意しています。ぜひ、参考にしてください。
赤ちゃんの抱っこに関するよくある質問
最後に、赤ちゃんが抱っこを嫌がることに関する質問に回答します。それぞれ参考にしてください。
Q. 抱っこを嫌がる赤ちゃんにおすすめの抱っこひもは?
A. 暴れると落下の危険があるので、体をすっぽり包み込むことができるものです。体を支える面積が大きいため、赤ちゃんが安定しやすく安心できます。
Q. 抱っこひもの選び方は?
A. 抱っこひもを選ぶときは,以下のポイントを参考にしてください。
- 赤ちゃんと親の体のサイズに合っている又は合わせられる(特に腰ベルト付きのものは体型が小さい方は試着してからのほうが良さそうですよ!)
- 簡単にお洗濯ができる(このご時世ですので)
- デザインが好み 肌にやさしい素材を使っている
- 安全設計
- 価格が適正
Q. 抱っこひも以外で赤ちゃんを泣き止ませるグッズはある?
A. 赤ちゃんの聴覚を刺激する、以下のようなグッズを試してみるといいでしょう。興味を持ってもらえると機嫌がよくなり、泣きやんでくれます。
- ガラガラ
- お気に入りのCD
- 携帯タイプのおもちゃ(押すと音が出るなど)
- ビニール袋をくしゃくしゃさせる音(持たせるのは窒息の可能性があるので,目の前で親が音を出す)
Q. 抱っこひもは夫婦で共有していい?
A. 商品によっては夫婦別々に購入することをおすすめします。比較的簡単に装着できる腰ベルト付きのものなどは女性と男性では体格が異なるため、体に合うものがそれぞれ異なることがあります。当北極しろくま堂で製造している布製抱っこひもは使い方にコツが必要ですが,誰の体にも合います。どちらの方針に合わせるか,ですね。
Q. 抱っこひもはどこで購入すべき?
A. 抱っこひもは信頼できる専門店で購入することをお勧めします。
- 親身になって相談にのってくれるスタッフの存在
- いくつかのブランドやラインナップを扱っている
- 商品の高品質さで定評がある
- 育児に関する豊富な定評がある
- 商品モデルの写真が適正に抱っこした姿になっている
なお、だっことおんぶの専門店北極しろくま堂でも,高品質な抱っこひも・スリングを多数取りそろえています。また,購入や使い方のご相談もお気軽にどうぞ! お電話かLINE(@babywearing)をご利用ください。
まとめ
今回は、赤ちゃんが抱っこを嫌がることについて詳しく解説しました。
赤ちゃんが抱っこを嫌がるときは、理由があります。
まずは、赤ちゃんがどんなことに不満を持っているか、何を求めているのかを考えてみてください。
なお、何をしても抱っこを嫌がる時期があるので、深く考えすぎないことも大切です。
抱っこを嫌がる赤ちゃんでも、しっかりと包まれるような布製抱っこひもを使うと問題なく抱っこできることがあるので、試してみてくださいね。