執筆:M.K(北極しろくま堂) 抱っこ・おんぶの専門店として2000年創業
初回公開:2015年12月2日 / 最終更新:2026年10月6日

この記事の要点

  • 素手抱っこの基本となる理想的な姿勢 抱っこひもを使わない素手の抱っこでも、赤ちゃんのお尻の位置を低く落とし、膝が上がった「M字開脚姿勢」と「背中の自然なCカーブ」を保つことが大切です。

  • 大人と赤ちゃんの密着感の維持 赤ちゃんをおでこにキスができる高さで抱っこし、隙間なく体に密着させることで重心が安定し、抱っこする側の腕や腰への負担を軽減できます。

  • ベビーウェアリング(抱っこひも装着)への応用 正しい素手抱っこができるようになることで、各種抱っこひもやスリング、へこおびを使用する際にもスムーズで安定した装着へとつなげることができます。

基本のき 素手の抱っこを復習しよう!

 

生まれたばかりの赤ちゃんは小さくて、柔らかくて、首もすわっていません。

 

初めての人、慣れていない人は、抱っこするのに緊張してしまうかもしれません。

 

素手の抱っこが上手にできると、抱っこひもにも入れやすくなりますし、ママパパの体への負担も軽くなります。もちろん、赤ちゃんの成長にとっても大切です。

 

基本のき、素手の抱っこを復習してみましょう!
 

 

北極しろくま堂おすすめの正しい素手の抱っこ

 

素手の抱っこ チェックポイント

 

□赤ちゃんのおでこまたは頭頂にキスができる高さ
 赤ちゃんのおしりがお母さんのおへそよりも上
 ※おへそよりも低い位置で重みのあるものを持つとより重たく感じます。

□赤ちゃんの股関節がM字に開脚。赤ちゃんのおしりより膝が上にある状態
 ※赤ちゃんの足が伸びてまっすぐになったり、膝同士がくっついて体育座りのような状態になったりすると、股関節が脱臼しやすくなりますので気をつけましょう。

□赤ちゃんの背中が緩やかなCカーブ

□赤ちゃんの首がしっかり支えられている(特に首すわり前の場合)

□赤ちゃんの体や顔が大人の体に寄り添っている

□赤ちゃんの気道をふさいでいない
 ※赤ちゃんがうつむいて顎と胸がくっついていないようにします。
 赤ちゃんの顎と胸の間に大人の指2本分くらいのスペースがあると安心です。

□左右対称


位置が低く、体から離れています。

これではおでこにキスはできません。

 

背中が平らになって、Cカーブが保てていません。

 

股に手を入れると、脚がのびてM字の状態が保ちにくくなります。

赤ちゃんの気持ちになってみると、ずっと股に手を入れられているのは、あまり気持ちがいいものではありません。

 


 

首がすわっていなくても、首をしっかり支えてあげれば縦に抱いても問題ありません。赤ちゃんによっては新生児のうちから縦抱きが好きな子も多いです。横抱きでぐずる場合は縦に抱いてみましょう。

 

腱鞘炎予防のためには、手のひらではなく、肘から手首までを使って赤ちゃんのおしりを支えるとよいです。

 


 

 

横抱きをする場合はこのように腕で浮き輪を作るようにして抱っこしましょう。

 

脚がM字になるように束ね、手は胸の前に添えるようにします。

 

素手の横抱き チェックポイント

 

□赤ちゃんの股関節がM字に開脚(横抱きの場合は足が伸びてしまいやすいので注意)

□赤ちゃんの背中が緩やかなCカーブ

□赤ちゃんがお母さんの体に寄り添っている

□左右対称
 ※横抱きの場合、頭側が大人の体から離れ、足側が体に近くなってねじれやすくなるので注意


体がねじれています。

股に手を入れて腰を支えると赤ちゃんの体が反りやすくなります。

 

首がだらりと落ちてしまっています。腕でしっかりと支えましょう。

 

脚がのびてM字が保てていません。横抱きは足がまっすぐになりやすいので注意が必要です。

 

正しい素手の抱っこの状態を保ったまま、抱っこひもの中に抱き入れると想像すると、抱っこひもを使った抱っこも上手にできます。腕の代わりに抱っこひもが赤ちゃんの首や背中を支えてくれます。

 

抱っこひもで抱っこするときは、「両手が離せるくらい安定して、密着した抱っこができているか」も大切なポイントです。

 

 

正しい抱っこでは、手や腕の力だけで赤ちゃんを支えるのではなく、ママパパの体に赤ちゃんを預けるようにしてお互いが寄り添う状態になります。

 

お互いの体温や鼓動、呼吸を感じられる近さの抱っこが安心・快適です。

 

2015年の締めくくりに、ぜひ素手の抱っこを見直してみてくださいね。

 


 


 


 

編集後記

 

先日、明治時代初期を舞台にしたドラマを見ていたところ、出演している女優さんがとても上手におんぶをされていました。肩越しに顔が見える高さで、一本ひものようなものを使っておんぶされていたと思います。つい画面に向かって「いいおんぶだね〜!」と言ってしまいました。そのドラマの放送日、北極しろくま堂のカスタマーセンターではスタッフみんなで「あのおんぶよかったね!」とその話題で盛り上がりました。みんな同じところに目が行くんだね、と笑ったものです。ドラマのストーリーももちろん興味深いですが、それ以上についついその中の抱っこやおんぶの様子をチェックしてしまう、職業病を感じた瞬間でした。
SHIROKUMA mail editor: MK②

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