基本のき 素手の抱っこを復習しよう!
生まれたばかりの赤ちゃんは小さくて、柔らかくて、首もすわっていません。
初めての人、慣れていない人は、抱っこするのに緊張してしまうかもしれません。
素手の抱っこが上手にできると、抱っこひもにも入れやすくなりますし、お母さんの体への負担も軽くなります。もちろん、赤ちゃんの成長にとっても大切です。
基本のき、素手の抱っこを復習してみましょう!
北極しろくま堂おすすめの正しい素手の抱っこ
□赤ちゃんのおでこまたは頭頂にキスができる高さ
赤ちゃんのおしりがお母さんのおへそよりも上
※おへそよりも低い位置で重みのあるものを持つとより重たく感じます。
□赤ちゃんの股関節がM字に開脚。赤ちゃんのおしりより膝が上にある状態
※赤ちゃんの足が伸びてまっすぐになったり、膝同士がくっついて体育座りのような状態になったりすると、股関節が脱臼しやすくなりますので気をつけましょう。
□赤ちゃんの背中が緩やかなCカーブ
□赤ちゃんの首がしっかり支えられている(特に首すわり前の場合)
□赤ちゃんの体や顔がお母さんの体に寄り添っている
□赤ちゃんの気道をふさいでいない
※赤ちゃんがうつむいて顎と胸がくっついていないようにします。
赤ちゃんの顎と胸の間に大人の指2本分くらいのスペースがあると安心です。
□左右対称
位置が低く、体から離れています。
これではおでこにキスはできません。
背中が平らになって、Cカーブが保てていません。
股に手を入れると、足がのびてM字の状態が保ちにくくなります。
赤ちゃんの気持ちになってみると、ずっと股に手を入れられているのは、あまり気持ちがいいものではありません。
首がすわっていなくても、首をしっかり支えてあげれば縦に抱いても問題ありません。赤ちゃんによっては新生児のうちから縦抱きが好きな子も多いです。横抱きでぐずる場合は縦に抱いてみましょう。
腱鞘炎予防のためには、手のひらではなく、肘から手首までを使って赤ちゃんのおしりを支えるとよいです。
横抱きをする場合はこのように腕で浮き輪を作るようにして抱っこしましょう。
足がM字になるように束ね、手は胸の前に添えるようにします。
□赤ちゃんの股関節がM字に開脚(横抱きの場合は足が伸びてしまいやすいので注意)
□赤ちゃんの背中が緩やかなCカーブ
□赤ちゃんがお母さんの体に寄り添っている
□左右対称
※横抱きの場合、頭側がお母さんの体から離れ、足側が体に近くなってねじれやすくなるので注意
体がねじれています。
股に手を入れて腰を支えると赤ちゃんの体が反りやすくなります。
首がだらりと落ちてしまっています。腕でしっかりと支えましょう。
足がのびてM字が保てていません。横抱きは足がまっすぐになりやすいので注意が必要です。
正しい素手の抱っこの状態を保ったまま、抱っこひもの中に抱き入れると想像すると、抱っこひもを使った抱っこも上手にできます。腕の代わりに抱っこひもが赤ちゃんの首や背中を支えてくれます。
抱っこひもで抱っこするときは、「両手が離せるくらい安定して、密着した抱っこができているか」も大切なポイントです。
正しい抱っこでは、手や腕の力だけで赤ちゃんを支えるのではなく、お母さんの体に赤ちゃんを預けるようにしてお互いが寄り添う状態になります。
お互いの体温や鼓動、呼吸を感じられる近さの抱っこが安心・快適です。
2015年の締めくくりに、ぜひ素手の抱っこを見直してみてくださいね。
編集後記
先日、明治時代初期を舞台にしたドラマを見ていたところ、出演している女優さんがとても上手におんぶをされていました。肩越しに顔が見える高さで、一本ひものようなものを使っておんぶされていたと思います。つい画面に向かって「いいおんぶだね〜!」と言ってしまいました。そのドラマの放送日、北極しろくま堂のカスタマーセンターではスタッフみんなで「あのおんぶよかったね!」とその話題で盛り上がりました。みんな同じところに目が行くんだね、と笑ったものです。ドラマのストーリーももちろん興味深いですが、それ以上についついその中の抱っこやおんぶの様子をチェックしてしまう、職業病を感じた瞬間でした。
SHIROKUMA mail editor: MK②